【Shooto 30th Anniv.T08】テイクダウンとバックグラブで岡野をリードした田中有が逃げ切り判定勝ち
【写真】2R終盤にはしっかりとバックグラブに岡野を捕らえた田中(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMALANET
<ライト級/5分3R>
田中有(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
岡野裕城(日本)
左ジャブを伸ばす岡野が蹴り足をキャッチして右を当てていく。離れた田中が組みつき、ボディロックでケージに押し込むもブレイクを命じられる。リスタート後、最初のアクションでダブルレッグを田中が決める。岡野はバックを譲って立ち上がり、田中が後方からパンチを入れ足を掛けてテイクダウンを仕掛ける。パンチをまとめられながら胸を合わせた岡野が一度は体を入れ替えるが、田中が押し込み返す。残り1分を切り、自ら離れた田中がロー、ワンツーでフックを伸ばす。ジャブの差し合いからローを蹴った岡野。田中がワンツーを返し、フック系のパンチを交換したところで初回が終わった。
2R、岡野のローで田中が姿勢を乱し、すぐに立ち上がる。前蹴りを入れ、左ジャブやフックを振るう岡野に対し、田中が組みから離れて右を当てる。ダブルレッグで尻もちをつかせた岡野は腰をコントロールして右足を挟んで立たせない。田中は残り2分で立ち上がり、体を入れ返すと小外掛けでテイクダウンに成功する。岡野の立ち上がり際にバックを取った田中が両足をフックし、後方に倒れてRNCへ。手首を掴んで防御した岡野だが、パンチを打たれラウンドを失った。
最終回、左ジャブを伸ばす岡野はダブルレッグを察知して離れると、エルボーを打っていう。続いて左ジャブを当てローを蹴る岡野に対し、田中がリードフックとローを入れる。ジャブを当てあった両者、田中が右をヒットさせる。岡野は左ボディを打ち、右ローを蹴る。田中もジャブ、右フックを打ち返すが両者揃って相当に疲弊しており、体の軸が乱れガードが下がり気味になっている。テイクダウン狙いを切った岡野はボディ、前蹴りと腹を攻める。さらにケージに詰まった田中にパンチをまとめ、離れてからも左ジャブを打ち込む。田中は右を当てたが、パンチの交錯後に目を気にして動きが止まる。
かさにかかって攻めようとする岡野は、テイクダウン狙いをきりバックサイドからパンチをまとめてタイムアップを迎えた。最後に反撃に出た岡野だが、最初の2Rを失った分の挽回とはならず田中が判定勝ちを収めた。