【Road FC52】体重超過のジャン・デヨン、減点響きジャン・イクファンに判定負け──も強し
<63.2キロ契約/5分3R>
ジャン・イクファン(韓国)
Def.3-0
ジャン・デヨン(韓国)
デヨンは計量失敗で、毎ラウンドで10Pのマイナスからスタート。スイッチを見せる両者、デヨンが左を振るって前に出ると、イクファンがワンツーを打っていく。蹴り、フェイクが多い中でデヨンが前蹴りをボディに入れる。イクファンの右をバックステップでかわしたデヨンが左ジャブを当てる。イクファンも左ジャブ、続いて左ミドルを返す。デヨンは左ボディフックを入れ、両者揃ってオーソで戦う場面が増える。
左ローや前蹴りが決まるデヨンに対し、イクファンも左ミドルを蹴っていく。イクファンが前に出て右を振るうと、デヨンは左フックを合わせる。ボディから顔面のフックを放つデヨンだが、イクファンも右フックをヒットさせる。ボディと顔面のコンビで攻勢のデヨンは足を止めての打ち合いで、右フックを当てる。この一発で後退して背を向けたイクファンに対し、デヨンが後方からフックを打ち込むダウンを奪う。ガードを取るイクファンは足関節を狙うが、デヨンがそのままパウンドを連打しイエロー提示でも初回を取った。
2R開始直後にシングルからダブルに出たイクファン。デヨンは尻もちをつくが立ち上がってヒザ蹴りへ。この際、足刀部分が急所に入り試合は中断される。再開後、やや遠めの距離を取ったイクファンが左ハイを連続で繰り出す。デヨンは左の前蹴りを見せ、前進に左を合わせる。イクファンはデヨンの左ミドルにテイクダウンを合わせようとするなど、打撃戦では分が悪いと判断したか。
ローの蹴り合いからデヨンが左ジャブを当て、イクファンも左ジャブを打ち返す。残り2分、左ジャブの差し合いからイクファンがワンツーで右を届かせる。デヨンは左前蹴りでボディを攻撃、イクファンも左ミドルを蹴り込む。デヨンがここで初回に有効だった左ボディフックを入れ、打ち合いから左ミドル、テイクダウン狙いを切って左フックをヒットさせる。ワンツーで前に出たデヨンに組みつくイクファン、直後にタイムに。打撃で攻勢だったデヨンだが、10ポイント分を挽回したのかは微妙だ。
最終回、イクファンが左ミドルハイを見せる。デヨンは左ローを決める。イクファンのワンツーをサークリングでかわしたデヨンが左ジャブ、イクファンは左ミドルを入れる。テイクダウン狙いで前に出たイクファンの頭がデヨンに当たり、バックに回りRNCへ。そのまま前転して絞めを逃れたデヨンがトップを奪取。イクファンもスクランブルからバックに回り込むが、デヨンはすぐに胸を合わせてスタンドに戻る。
イクファンは左ジャブをヒットさせ、左ミドルへ。ローの蹴り合いからデヨンは左ボディフックを決める。残り30秒、ロー、左ミドルと蹴りを多用するイクファンはタッチ・キックボクシングで加点を狙う。最後の足を止めての打ち合いで右フックを当て、左ミドルを蹴ったデヨンはタイムアップとともに、正座し体重オーバーを詫びたのか頭を下げた。
デヨンの減点が影響したか、ジャッジは3者ともイクファンを支持。4月のグラジエイターに来日し、じゅんと対戦するキム・デヨン──体重を落とすことを大前提とし、なかなかの実力者であることコトは間違いない。