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【UFN132】豪州MMA界の希望、マシューズと戦う安西信昌─02 ─「僕はあの打撃じゃ倒れない」

Iwasaki & Anzai【写真】激しいMMAスパーのあともレスリング練習。ムンジアル&クインテット明けの岩崎正寛を合流。皆、格闘バカで嬉しくなる (C)MMAPLANET

23日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるUFC Fight Night132「Cowboy vs Edwards」でジェイク・マシューズと対戦する安西信昌がインタビュー。

UFC首脳の期待を集めるマシューズ、豪州MMAの未来との対戦を前に自らを削り、追い込んだ安西は一歩もひけを取らず、自身のテイクダウンに全幅の信頼を寄せてシンガポールで戦う。

<安西信昌インタビューPart.01はコチラから>


──マシューズの若さに長所と短所があるというのは?

「勢いはあります。でも、アイツからは粘り強さは感じられない。だからこそ、試合中もどこまで来るのかを見極めて戦わないといけないです。そして、序盤に一度僕の攻撃を成功させる。相手の攻撃を失敗させる。この2点が重要になってくると思います」

──マカオ、日本、日本と来て、今回の試合値は一番遠くなったシンガポールです。

「う~ん、そこは深く考えていないです」

──米朝会談が延期されれば、大会開催も危なかったですね。

「その影響か、宿泊先のホテルがどこになるのか全然連絡がなくて……。ずっとドキドキしていました。きっと、会談の影響があったのかと思います。だから12日に終わってくれとは思っていました(笑)。

まぁ、何があろうが受け入れるだけですが、米朝会談が遅れて大会もあるとなるとセキュリティとか面倒が増えるなって感じでいましたね(笑)。ただし試合に向けて集中しているので、宿のこととかがストレスになることもなかったです」

──しかし、激しいスパーの直後でもすぐに息が整っていますね。

「スタミナは十分に備えているのですが、結局のところ試合になると出し切るので……。あったらあるだけ使い切るので、そこが難しいところです(笑)。自分はどちらかというと、燃料を残さず戦いたいので。ハニ・ヤヒーラじゃないですけど(笑)」

──そのハニ・ヤヒーラばりに、嫌な局面があっても安西選手は自身のテイクダウンを信じているのではないですか。

「最近、大きな打撃を貰うことが凄く少なくなりました。それに打撃戦でパンチを被弾しても、相手の足の位置とか見えています。何よりも、テイクダウンに入れる時は頭で判断するのではなく、体が勝手に動いているんです。

──それは凄いですね。

「試合前以外、普段だと頭で考えて動きますが、試合前は体が反応する。それぐらいまで仕上げているつもりです。今日のスパーリングでも、そうやって勝手に体が動いていました。だから、仕上がりは良いと思います」

──ところで、UFCは色々な意味で日本人には厳しい状況が続いています。

「そうですね……僕も2連勝中ですが、負けたら終わりだと思って常に戦っています。そういう状況だからこそ自分を追い込めるし、律することができる。やるべきことをやれるという風にプラスに捉えています」

──マシューズ戦もそのポジティブさで戦い抜くと。

「アイツはこっちが一歩下がると、そこからの攻撃が多彩なので、その一歩を踏みこませない。そこで食い止める。むしろ俺が前に出て、倒しに行きたいです。僕はあの打撃では倒れないですから。

一発や二発もらっても、テイクダウンで押し切る自信があります。しっかりと自分の強さをもって戦えると思います」

──期待しています。

「倒してきますッ!! 試合に勝って、また泣きたいです」

■UFN132対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
ドナルド・セラーニ(米国)
レオン・エドワーズ(英国)

<ライトヘビー級/5分3R>
タイソン・ペドロ(豪州)
オヴァンス・サンプレー(ハイチ)

<女子フライ級/5分3R>
ジェシカ・ローズクラーク(豪州)
ジェシカ・アイ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
阿部大治(日本)
リー・ジンリャン(中国)

<バンタム級/5分3R>
ピョートル・ヤン(ロシア)
石原夜叉坊(日本)

<フェザー級/5分3R>
フィリッピ・アランテス(ブラジル)
ソン・ヤードン(中国)

<フェザー級/5分3R>
ロランド・ディ(フィリピン)
ショーン・ヤング(ニュージーランド)

<ウェルター級/5分3R>
エクトル・アルダナ(メキシコ)
ソン・ケナン(中国)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイク・マシューズ(豪州)
安西信昌(日本)

<女子ストロー級/5分3R>
イェン・シャオナン(中国)
ヴィヴィアニ・ペレイラ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
マット・シュネル(米国)
井上直樹(日本)

<フライ級/5分3R>
ジネル・ラウサ(フィリピン)
佐々木憂流迦(日本)

<女子フライ級/5分3R>
メリンダ・ファビアン(ハンガリー)
キム・ジヨン(韓国)

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