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【ACB】ACBへ。田中路教が嶋田裕太との練習開始─03─「UFC王者になるためのACB」(田中)

Nori & Shimada【写真】初顔合わせを笑顔で終えた田中と嶋田。嶋田は来週に渡米し、パン柔術選手権黒帯ライトフェザー級に出場する (C)MMAPLANET

ACBと契約した田中路教と黒帯で柔術の頂点を目指す嶋田裕太の初遭遇から対談も最終回に。

改めてACBを選んだ田中の想い、その想いが理解できる嶋田にこれらかを尋ねた。

<田中路教×嶋田裕太の対談Part01はコチラから>
<田中路教×嶋田裕太の対談Part02はコチラから>


──おお、力強い援軍を得てACBに殴り込むと(※取材をした時は契約書にサインをしてACBに送るタイミングだった)。

嶋田 僕は決してMMAシーンを追っているわけではないのですが、それでも回りにMMAの選手もいて……日本のMMA界ではロシアは行くべきではないと言われているところですよね。そこに田中さんは敢えて挑戦する。

MMA選手たちの口振りからすると、本当にとんでもないところのようだし、他の選手が行くとなるときっと厳しいんだと思います。でも田中さんだったら、むしろそっちに行くんだろうという気がします。

こういう言い方をすると失礼ですけど、国内のMMAに収まっているんじゃない。田中さんが国内で落ち着いてしまうのは僕も悔しいです。だから、そういうチャレンジをすることが田中さんなんだと思います。

田中 でも、嶋田選手もブラジルで柔術の試合(※2013年ブラジレイロ=ブラジル選手権紫帯プルーマ級。19人参加で優勝。ブラジレイロを制した最初の日本人柔術家)をしているんですよね。それも挑戦ですよね。

嶋田 あの時は海外で出場する初めての大きなトーナメントだったので、気負うモノはなかったです。UFCに戻るための田中さんの今回のACB挑戦とはまるで違います。優勝しようと思って出場したわけじゃないですし。でも、田中さんはACBに必勝態勢で挑むわけじゃないですか。

──日本のトップでもベスト8の壁を超えることができないムンジアル。嶋田選手もそこの挑戦が6月にはあります。

嶋田 ADCCを終えてからケガがあって、体もそうですが気持ちも創ることができなかったので、1月のヨーロピアンは出場しないことにしました。ようやく上がってきたので、3月のパン柔術から試合に出ていこうと思っています。

田中 僕はブラジリアン柔術の世界のことは分かっていないですが、世界大会で勝つにはメチャクチャ強いブラジル人に勝たないといけないのは知っています。

──ドミニク・クルーズやTJ・ディラショー、そしてコディー・ガーブラントがドンと控えているような感じです。

田中 だから、嶋田選手に指導してほしかった。そういう連中に立ち向かっている最中なので。

嶋田 ありがとうございます。

──では改めて、ACB参戦に賭ける意気込みをお願いします。

田中 ハイ、もう契約書にサインして送り返すだけです。しばらくはACBが主戦場になります。

──その暫くの間こそ、田中選手のMMAファイター人生において正念場になるということですね。ACBには7勝3敗とか、6勝1敗ぐらいの戦績に異様に強いロシアンが集まっています。

田中 そこは……ヤバイ連中が集まっているのは承知の上です。しっかりとACBで勝ち上がり、ベルトを獲るぐらいの成果を挙げないと、やはりUFCには戻ることはできないです。

戻れないというか、UFCに戻ることが目標ではなくてUFCのチャンピオンになることが目標なので。ACBでもそれぐらいのことはやっておかないと。

──ACBでチャンピオンになると、UFCでもトップ5の力があるかと思います。

田中 それぐらいのレベルにあると思います。ACBは本当にレベルが高いです。

──2人とも高い壁に挑んでいるわけですが、この出会いがお互いのためになることを願っています。

嶋田 ハイ。田中さんはすぐに技術を身につけて、スパーリングをしても今日のようにはいかなくなると思います。

田中 なれるかなぁ……(苦笑)。

──そこで、その台詞は『おいおい』と言わせていただきます(笑)。

田中 しっかりと頑張ります。これから連絡をとりあってプライベートで嶋田選手の技術を吸収して、ロシア行きに備えるようにします!!

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