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【DEEP】青木発言に対し、佐伯発言─02─「細かいところまで理解しない方が良いのかって思いますよ(笑)」

Shigeru Saeki【写真】取材中は掲載できない話もどんどん出て来る。それも佐伯さんインタビューの特徴で、あっという間に時間が過ぎる (C)MMMAPLANET

7月の月刊・青木真也のこの一番で、DEEPの試合結果に佐伯繁代表の意向が反映しているのではないか──という発言に対し、佐伯代表が反論。インタビュー前編では競技運営を福田正人レフェリーに委ねるという発言があった。

その一歩として、ルール改定も行われたDEEP。インタビュー後編ではルール変更とユニファイド寄りになることで、DEEPがどのように変化していくのかを佐伯代表に訊いた。

<佐伯繁インタビューPart.01はコチラから>


──ルールをかなり細分化したということですね。

「これまでDEEPはリング、ケージ、そしてDEEP JEWELSルールがあって、それが一つにまとめられるので。難しい言葉もあります(笑)。でも、僕も勉強します。それがもう、福田さんに委ねるということなので。何かトラブルが起こっても、福田さんは誠心誠意応えてくれるという安心感があります。

以前もね、ある選手が『俺は佐伯さんに嫌われている』って公言していましたよ。でもね、どうやって僕が判定をいじくるの? で、また微妙な判定になりそうな彼の試合を見ていると、揉めるのが嫌だから知らないうちに勝ってくれってなんて思った事もありましたよ。(苦笑)。

僕は人間関係の再構築はしてきましたが、選手からの抗議文が出た時に競技運営陣が話し合って出した裁定にタッチしたことはない。100パーセントないんです」

──それだけ選手と直接会話があるのも、佐伯プロモーターの特徴ではないでしょうか。DEEPの根底は人間関係というのが感じられます。

「だから良いところと同様に面倒なところがある。競技運営陣の出した答に否定的なことを言えない立場で、裁定が気にいらないファイターに納得してもらわないといけない。でもね、ウチぐらいですよ、判定に関して選手がプロモーターに直接文句を言うのは」

──修斗は完全に修斗コミッションの存在が浸透していますし、パンクラスも判定問題を酒井さんに持ち出す選手はいなそうです。

「選手との距離が近くて、少しナァナァになっていたのか知れないですね。普段から目線を下げて話していたので。でも、もうこれからは『僕は全く分かりません』と言って、福田さん預かりにしてもらえます。そして、福田さんはしっかりとやってくれます。もうそこは絶対の信頼を置いています」

──今回のルール改定ですが、タイトル戦以外の計量で0.45キロ・オーバーまで許容される。道着の着用は禁止、ラウンド毎の10点法、シューズ着用選手はヒザも含めて蹴りが禁止、1R終了以前の偶発的な反則で試合続行不可能になった場合はノーコンテストになる等です。

「裁定はラウンド毎ですが、10-10もつけます。微差と明確な差が同じ10-9というのは、やはりおかしい。なので10-8の頻度が上がるのか、もしくは10-9.5という基準を設けるのか。後者は集計の時に計算機が必要になって混乱する恐れがあるので前者でいこうということになっています。

こう言うとアレですけど、規定がなかったところに規定が設けられるので、僕がもうルールの細かいところまで理解しない方が良いのかって思いますよ(笑)」

──ハハハ。今回のルール改定、ユニファイドに寄ると理解して良いですか。

「まぁ、DEEPはRIZINとのことも頭に入れないといけないですけど、ユニファイドに近づいてはいます。最終的には。元々、DEEPはマスクマンが出ていたイベントですからね(爆)。マスクマンがいるのに、シューズを履くなっていうのもおかしいでしょ? でも、ケージ化が進む。もう時代の流れです」

──ケージ、ユニファイドに寄るというのは選手からの要望が強いということですか。

「それもありますけど、リングよりレフェリーの関与がない。ロープの外に出たとか、そういう部分でケージの方が問題が起きないです。ディファ有明がなくなったら、後楽園でもケージをやっていきます。そのために新しいケージも作ったし、態勢は整いました。

運営側とすれば大変ですよ。後楽園でケージをやるとリングと比較して設置と撤去で、3時間ほどロスしますからね」

──ディファや大田区のように試合数も組めない、収支的にも大変かと。

「厳しいですよ。10試合で地方の選手にも試合をしてもらうわけですし。だから、後楽園では10試合、ディファだと15、16試合は組んでいたけど、そのディファがなくなるのだから、新宿FACEの大会を増やさなければならないです。そうでないと試合ができない選手がでてきます」

──FACEはリングになりますよね。

「ハイ。リングです。リスクは高くなりますけど、もうディファがなくなっちゃうんだから、しょうがない。結局、格闘技は後楽園ホールなんですよ。僕はもう頭から後楽園ホールの盛り上がりが離れない。

パンクラスは酒井さんになってずっとディファだから、そういう声がお客さんから出ないと思いますけど、DEEPの場合は『うわぁ、今回はディファですか』って言われるんです。今、DEEPも修斗も後楽園の時は北側を潰しています。それでも席数は1100ぐらいあります。やはり密度が違い、盛り上がりが違ってきます。どの席からも、その席なりによく見える。後楽園は絶対的に雰囲気が違いますからね。ディファの3倍ぐらい盛り上がる」

──それは以前から佐伯さんが仰っていたことですよね。ところで後楽園ホールの良さは十分に私も理解できるのですが、次回は16日に大田区総合体育館大会です。大田区大会の見所をお願いします。

「今、DEEP JEWELSの流れもあり女子を3試合組みました。女子がケージの中に入ります。DEEP JEWELSも年に4回やっていて、良いタイミングでケージができれば良いなと思っていたんです。来年は、どこかのタイミングで後楽園でケージで勝負したい気持ちはあります」

──いや、また話が後楽園ホールに戻っていますよ(笑)。

「あぁ、スイマセン。そうですね、大田区では女子がKINGレイナ、藤野(恵実)さん、村田夏南子選手が出揃います。ストロー級タイトルマッチがメイン。そこに和田(竜光)選手、DJ(.taiki)選手×芦田(崇宏)選手なんがあり、何気に普通に水野(竜也)選手だって出ています。

試合数も多いので、気の向いた時間にやってきてもらってビールでも飲んでもらって(笑)。本当はもっと注目されても良い選手がたくさん出場しますので」

──そこをプッシュし切れていない状況は申し訳なく思っています。

「まぁ、なかなか伝わり難い場面もありますけど、女子も含めて良い試合になると思います。こうやって僕は僕、DEEPはDEEPのペースでやっていきますから。このインタビューのきっかけとなった問題ですけど、改めて僕らとしては『試合結果はいじくっていない』とだけ言わせてください。

でも、見え方として僕が関わっているように映っていた。それが福田さんをリーダーに、競技運営面と切り離してやっていけることになりました。僕としてはこういうところから、統一コミッションがなくとも、審判団の横のつながりで統一規定などが各団体の間で設けられることを願っています。

ダメージが心配な選手、問題を起こして試合をしていない選手などが、ここがダメだから次はどこかで出場ということのないように。それぞれの出場停止期間内は他の大会にも出られない──そんな規定ができれば良いですけどね」

■DEEP 79対戦カード

<DEEPストロー級選手権試合/5分3R>
[王者]カン・サトー(日本)
[挑戦者]越智晴雄(日本)

<フライ級/5分3R>
和田竜光(日本)
ランボー宏輔(日本)

<フェザー級/5分3R>
DJ.taiki(日本)
芦田崇宏(日本)

<ミドル級/5分3R>
水野竜也(日本)
林源平(日本)

<女子73キロ契約/5分3R>
KINGレイナ(日本)
キム・ヨンギ(韓国)

<女子ストロー級>
藤野恵実(日本)
べク・ヒョンジュ(韓国)

<女子55キロ契約>
村田夏南子(日本)
奈部ゆかり(日本)

<ウェルター級>
佐藤洋一郎(日本)
片平”なぎさ”吉幸(日本)

<バンタム級/5分2R>
小野隆史(日本)
CORO(日本)

<ライト級/5分2R>
大山釼呑助(日本)
成田五等兵(日本)

<ライト級/5分2R>
濱村健(日本)
¥A$U(日本)

<バンタム級/5分2R>
小林博幸(日本)
若菜千明(日本)

<フライ級/5分2R>
島袋チカラ(日本)
中山ハルキ(日本)

<フライ級/5分2R>
高橋誠(日本)
中森祐人(日本)

<ウェルター級/5分2R>
川中孝浩(日本)
久保輝彦(日本)

<バンタム級/5分2R>
柴ニャン(日本)
統好(日本)

<ライト級/5分2R>
新里佳彦(日本)
長谷川魁一(日本)

<フェザー級/5分2R>
松林佑介(日本)
木村アビイマクワウ(日本)

<63キロ契約/5分2R>
碓井健太郎(日本)
長谷川卓也(日本)

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