この星の格闘技を追いかける

【DEEP】青木発言に対し、佐伯発言─01─「八百長、勝敗操作は最もシビアに捉えないといけない部分」

Saeki san【写真】ケージ大会もDEEP CAGEでなく、ナンバーシリーズとして行われることとなった16日の大田区大会のポスターを持って。7月大会のように後楽園ホールもケージで開催される(C)MMMAPLANET

7月の月刊・青木真也のこの一番で7月15日のDEEP CAGEより住村竜市朗×長谷川賢の判定問題についての記事内容に関して、DEEP佐伯繁代表より反応=反論があった。

競技運営面に関しても、最終判断がプロモーターにあるという方針。その根底には人間関係ベースのDEEPの特徴が存在した。そして、その根底にあった問題も審判部の変化によって解決されることになる。佐伯代表が語った実情と今後の方向性とは。


──あわや取材拒否になりそうなったMMAPLANETですが、今日はよろしくお願いします。

「青木選手のインタビューを僕が読んで、あのニュアンスだとDEEPは佐伯がジャッジに圧力を掛けているのではないかと、そういう風に取る人が出て来てもおかしくないと感じたんです」

──ハイ、そうとも取れる記事になっています。

「だから、それなないだろうと。『ああいう重要な話を書くのだったら、裏を取って欲しい』と思って連絡したけど、高島さんは海外へ行っていて、話ができなかった。で、僕の方も3日ぐらい経つともう良くなってしまったんだけど、たまたまパンクラスのディファ大会の時に、駐車場で鉢合わせして。改めて、あの時の気持ちになって話をさせてもらったんです」

──海外にいる時は番号だけだったので、佐伯さんと気づかなくて、折り返しをせずスイマセンでした。正直、あの記事に関しては、いつ佐伯さんから連絡があるのかなと思っていたのです。

「でも、高島さんも忙しいし、いちいち裏を取ることはできないと言われて、ムカッとしてしまってね(笑)。思わず『なら、もう取材してもらわなくて結構だ』って言っちゃって」

──その件に関しては、改めて自分のなかでも考えたのですが、やはりアレは青木選手のインタビュー。佐伯さんに裏を取ったとしても、そこでバランスを取ると青木選手の言葉がそうでなくなってしまう。インタビューですから、取材対象が言いたいことを記事にするのが、自分のやり方だと思った次第です。

「あの時もそんな感じに言っていて、『なら、反論してほしい』と。だから、今日こうやって僕の方の話も聞いてもらうことにしたんです。タイミング的に青木選手の直後にやってもらいたかったぐらいですよ。僕の方も青木選手が言っていることに手を加えるのではなくて、同時に僕の話も聞いて記事にして欲しかったということなんです」

──遅まきながらですが、今日はよろしくお願いします。

「これね、良い意味でも悪い意味でも青木選手だから、もう良いやって思ったんです。青木選手はね、好きに言えるから。でも、僕は興行をやっている身として、選手の両サイドのことを考えると何でも口にできるわけじゃない。

選手はね、SNSで好きなことを言いますよ。契約のこととか、自己アピールだってする。僕らは逆に選手の事情が分かるから言えないこともある。それに選手にしても青木選手は言えるけど、言えない選手もいるってことは理解してほしいです」

──言える立場になった青木選手。言える立場になった彼の意見を、言えない人の立場を鑑みて書かないのも、道理が違いますし。ただし、私の中で佐伯さんに感謝しているのは、文句を私に直接言ってくれたことです。

「知らない仲じゃない。よくね、SNSでもめている連中を見ると、そこで書く前に電話をしようよって思うんですよ。僕の周りにも、もっと言わないとって進言してくれる人間はいますよ。でも、SNSで発信するのはまた違います。選手は毒を吐けます。それでもプロモーターと信頼関係があれば、試合は組まれます。

ただし、プロモーターが発言するとて、そこに反する人間を敵に回してしまう。だから、我々は本音を話せない。選手によっては、こっちが全てをぶちまけると、SNSで言っていることが自分本位だって分かってしまうことありますよ」

──選手はSNSを駆け引きに使えますからね。

「そうですよ。『出たい』アピールはそういうこと多い。そういうなかでね、今回の青木選手の発言によって、僕が勝敗を左右しているような印象を持つファンがでてきてしまうんですよ。

何よりね、格闘技をやっている人間として八百長を持ちかける、勝敗を操作する。これは統一MMA連盟や協会、コミッションがないなかで、最もシビアに捉えないといけない部分なんです。

うちはジャッジもレフェリーもセコンドをする人は、お断りしているんです。記者とジャッジも絶対に離していますし。そういう風に公平な判断がなされるよう努力をしているんですよ。

本当に統一のコミッションが欲しいですよ。だって判定でもめて、『もう出ない』っていう選手が出て来る。僕にはどうしようもないところなのに。レフェリーの説明を聞いても納得してもらえない時には、説明不足を解消し、信頼関係を構築するためにプロモーターが話をするしかない。レフェリーが選手との今後の人間関係を考えて説明する分けでないですしね。」

──それはDEEPのケースですよね。パンクラスには審判団があり、修斗にはコミッションがある。判定に不満を持てば、競技運営陣に抗議がいく。それを以前から佐伯さんは、最後はプロモーター判断ということを言われていませんでしたか。

「それは最後に選手と話すのは僕であって、ジャッジの最終判断を受け入れて、もめないように説明するというのが僕ということなんです。ジャッジの判断に、自分が口を挟むことは絶対にないですよ」

──例えばですね。判定基準やルール、そしてワセリン使用の有無などを各プロモーションの競技運営陣に確認を取ると、DEEPでは佐伯さんから返答を頂く形になっています。もちろん、他の団体でもそういうところはありました。競技運営面でも確認はプロモーターになる。それは責任の所在がプロモーターにあることを意味すると自分などは理解していました。

「それはもう単刀直入に言うと、DEEPの審判団に責任の所在を明らかにする人がいなかったから。でも、これからは分かりやすいように変ります。ようやく僕からすると『任せてください』、『任せます』という人が現れてくれた。福田正人さんがDEEPの審判団をまとめくれるようになります」

──それでルールの変更も行われることに?

「もう、こんな分厚いルールブックになっています(笑)」

<この項、続く>

■DEEP 79 対戦カード

<DEEPストロー級選手権試合/5分3R>
[王者]カン・サトー(日本)
[挑戦者]越智晴雄(日本)

<フライ級/5分3R>
和田竜光(日本)
ランボー宏輔(日本)

<フェザー級/5分3R>
DJ.taiki(日本)
芦田崇宏(日本)

<ミドル級/5分3R>
水野竜也(日本)
林源平(日本)

<女子73キロ契約/5分3R>
KINGレイナ(日本)
キム・ヨンギ(韓国)

<女子ストロー級>
藤野恵実(日本)
べク・ヒョンジュ(韓国)

<女子55キロ契約>
村田夏南子(日本)
奈部ゆかり(日本)

<ウェルター級>
佐藤洋一郎(日本)
片平”なぎさ”吉幸(日本)

<バンタム級/5分2R>
小野隆史(日本)
CORO(日本)

<ライト級/5分2R>
大山釼呑助(日本)
成田五等兵(日本)

<ライト級/5分2R>
濱村健(日本)
¥A$U(日本)

<バンタム級/5分2R>
小林博幸(日本)
若菜千明(日本)

<フライ級/5分2R>
島袋チカラ(日本)
中山ハルキ(日本)

<フライ級/5分2R>
高橋誠(日本)
中森祐人(日本)

<ウェルター級/5分2R>
川中孝浩(日本)
久保輝彦(日本)

<バンタム級/5分2R>
柴ニャン(日本)
統好(日本)

<ライト級/5分2R>
新里佳彦(日本)
長谷川魁一(日本)

<フェザー級/5分2R>
松林佑介(日本)
木村アビイマクワウ(日本)

<63キロ契約/5分2R>
碓井健太郎(日本)
長谷川卓也(日本)

PR
PR

関連記事

Tokyo Int JJC

Movie