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【UFN114】ぺレス、ジャブのフラッシュダウンをテイクダウンで帳消しにしてスプリット判定で勝利

<バンタム級/5分3R>
アレハンドロ・ペレス(メキシコ)
Def.2-1:29-28.28-29.29-28
アンドレ・スークムタズ(米国)

細かくステップしてワンツーで飛び込むぺレス。スークムタズはジャブを返して、それをフェイントに前に出ていく。ロー・ハイキックを飛ばすぺレスに対して、ジャブ・左フックを狙うスークムタズ。ぺレスはそれをバックステップでかわし、パンチで前に出ていこうとするが、そこにスークムタズがジャブを左がカウンターで合わせ、ペレスは尻餅をつく。

すぐに立ち上がってローを蹴っていくぺレスはシングルレッグへ。さらに右のフックも打ち込むが、スークムタズはじりじりと前に出ていく。アグレッシブにパンチとローを繰り出すぺレスだが、スークムタズのコンパクトな左が何度も顔面を捉え、再び左ジャブで尻餅をつく。残り45秒、スークムタズのパンチにダブルレッグを合わせてバックを取るぺレスだったが、スークムタズはすぐに正対する。

ジャブ主体のスークムタズに右ローを蹴るぺレスだが、カウンターのジャブで2度尻餅をついており、このラウンドは間違いなくスークムタズのラウンドだろう。

2R、ペタスのジャブをかわしながらプレッシャーをかけていくスークムタズは飛びヒザ蹴りを放ち、ワンツーから左フックへとつなげる。そしてペタスのローにジャブを合わせると、これでペタスが尻餅。ジャブで合計3度のダウンを奪ったスークムタズは、立ち上がるペタスに指を3本立てて挑発する。

その後もスークムタズが左ボディ・左フックと手数を増やしていくが、ペタスが右フックを連続で強振。これでスークムタズが後方に倒れ、ペタスがインサイドガードでトップキープする。

会場は大いに沸き返るが、スークムタズは冷静にケージまで移動し、背中を見せながら立ち上がる。組みの攻防となり、スークムタズがペタスの後ろに回り込むと、ペタスは正対しながらバックエルボー。そのまま両者が距離を取ると、互い前蹴りで顔面を狙った。

3R、ジャブで前に出ていくスークムタズ。ペタスはシングルレッグからテイクダウンを狙うが、スークムタズは倒れない。じわじわとプレッシャーをかけるスークムタズはインローのフェイントから右アッパー。下がるペタスも積極的にワンツーで前に出て、そのまま組みついてケージへ。

ダブルレッグへ移行し、渾身のテイクダウンを奪う。ケージに背中を預けて立ち上がったスークムタズだが、このテイクダウンは大きなポイントロスか。

試合がスタンドに戻ると、スークムタズはワンツーと飛びヒザ蹴り、マットに手をついてのハイキックと手数を増やす。最後はスークムタズが蹴りの流れでそのままガードポジションを取り、ペタスが立った状態で試合終了。判定は2-1のスプリットディシジョンとなり、ジャブのフラッシュダウンをテイクダウンで帳消しにしたペタスに軍配が上がった。

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