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【JBJJF】東日本マスター選手権に出場、長南亮 「勝ってメダルを獲得したい」

Ryo Chonan【写真】MMAレジェンド長南亮にとってのブラジリアン柔術とは?(C)MMAPLANET

28日(日)、東京都・墨田区総合体育館で日本ブラジリアン柔術連盟(JBJJF)主催の第1回東日本マスター柔術選手権が開催される。

同大会にはマスター3茶帯ミディアムヘビー級&同オープンクラスに長南亮がエントリーしている。

MMA引退後、昨年の全日本選手権に続き、柔術の試合に挑戦するTRIBE TOKYO MMA代表に柔術の試合に出る理由を尋ねた。そこで長年、MMA界に生きてきた彼ならではのアルバート・クレーンと心温まる交流が聞かれた。
Text by Takao Matsui


――昨年に続き、今年も柔術の大会に出場すると伺いました。

「MMAの試合は引退したのでできませんが、指導や時間が空いた時に柔術の練習をしています。といっても週に1回しかできないこともありますので、もう少し練習ができると良いんですけどね」

(C)TAKAO MATSUI

(C)TAKAO MATSUI

――前回の全日本選手権は、アダルト茶帯ミディアムヘビー級でトーマス・ミーツ選手と対戦しました(判定0-6)。アダルト茶帯オープンクラスは、惜しくも二回戦でレフェリー判定負けでした。

「あの時は、レベルの高さを感じましたね。ミスをしてポイントを失うことが嫌だったので、トップからなかなか動けなかったです。強引にでも勝負をしていればよかったと、試合後に後悔しました。MMAはポジションによってその場でポイントが加算されることがないので、過剰に得点を意識してしまったのかもしれません」

――しかしながら、強引に動けばポイントを失うリスクが出てきます。

「そこが試合の難しさですが、やはり勝負はしないとね……。勝負の世界に身を置いていたので負けていいやとは思えないですが、もっと積極的に動けばよかったです」

――ジムの経営の他にもMMAの大会を開催していますので、トーナメント出場前とはいえ多忙ではないですか。

「今はそうですね。でも前回は今回と違い、練習する時間があったんです。そのため、かなり練習で追い込みました。それこそ現役の時のように走ったり、かなり厳しい練習をしていたんです。そうしたら、途中で体がついてこなくなってきて。腰や首が動かなくなってきて、古傷が再発したような感じで大変でしたね」

――トップにいた選手は、どうしてもストイックになるでしょうから、折り合いが難しそうですね。試合に出ないで練習だけでは納得できないのでしょうか。

「最初はMMAで活かせる柔術の技術を学びたくて始めたんですけど、試合で試してみたくなってきたんです。それに指導する上でも、やはり黒帯になりたいと思うようになってきました。いくら練習で強くても、実際に試合で結果を残さないと説得力がないですからね。前回は負けたのにメダルをもらって生徒に笑われたので、今回は勝ってメダルを獲得したいです」

――長南さんにとって柔術の難しさはどこになりますか。

「自分の場合は道着を掴まれる時に、どう対処できるかが課題ですね。切り方や、掴ませない戦略など、やるべきことは多いです」

――柔術に関しては、青木真也選手にも習っているようですね。

「青木選手の考え方が、自分の基本です。トップからパスガードの動きとか、とても勉強になりますね。青木選手は黒帯の選手とのスパーでも、動きながらパスガードを奪うなど、違うレベルにいます。僕らは選手も含めてあえて細かい動きまでは聞きませんが、手を置く位置とか、体の使い方に注意しています。うちの横井宏考は、青木選手のアドバイスでスタイルチェンジをして、パスガードに目覚めました」

――それは楽しみです。長南選手は、過去の実績とトライブトーキョーMMAの代表としてプレッシャーがかかるかもしれません。

「また負けた……と思われないように、頑張りますよ(苦笑)。実は26日にシンガポールで行われるONEへ行き、トーナメント前日に帰国するんです。そしてトーナメントの日の夕方にはパンクラスにウチのジムの三浦彩佳が出場するので、じつは自分の試合どころではないんですよね。まあ、それでも自らが選んだ道なので、遣り甲斐がありますよ。忙しい中、いかに楽しめるかですからね」

――それは……、かなりハードな日程ですね。柔術家として今後の目標をお聞きしたいのですが、東日本マスター後もトーナメント出場を現時点で考えられていますか。

「アジア選手権には出てみたいです。アルバート・クレーンから、出てみないかと誘われているんで、予定が入らなければエントリーしてみようと考えています」

──アルバート・クレーンから誘われる!! その意外性も興味深いです。

「自分がチームクエストで練習していた頃、アルバートもロジャー・フエルタとUFCで戦った後ぐらいで、チームトレーニングに合流していたんです」

──あのホレッタを決めた試合ですね。凄く印象に残るシーンでした。

「ダン(ヘンダーソン)はマイペースなので練習しない時とか、メンバーが揃わない時とかままあって(笑)。そんな時にメイヘム(ジェイソン・ミラー)やアルバートが車であちこちの練習場所に連れて行ってくれました」

──へぇ、その頃からの付き合いなのですね。

(C)RYO CHONAN

(C)RYO CHONAN

「同い年のアルバートは自宅に招待してくれて、一緒に食事したりしながら日米の格闘技について語り合った仲です。その後、ハリウッド近郊のバーバンクにレガシーというジムを彼が開き、それから自分がTRIBEをオープンして。

そうしたアルバートから『日本に来ているから会えないか?』って、急に連絡があったんです。名古屋で開催されたアジア選手権に出場し、ウチのジムにも顔を出してくれて。そこからまた交流が再開し、去年の味田選手権終わりで、パンクラスの会場に来てくれて、ウチの連中を応援してくれました」

──MMAから柔術へ、そのような交流があったのですね。

(C)RYO CHONAN

(C)RYO CHONAN

「その時ですかね、会話の中で一緒にアジアに出ないかと誘われたのは。

同級生で同じ時代を生きたMMAのOB同士で同じ大会出たら面白いなと思いました。もちろん、柔術のキャリア比べ物にならないほどアルバートの方が上なんですが(笑)。自分は現実を見て、マスターに出ます(笑)」

――アダルトではなく(笑)。

「マスターが今の自分に合っています。ただ、年齢も帯も同じカテゴリーになるので、負けた時の言い訳ができなくなりますね(苦笑)。恥をかかないように頑張ります」

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