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【UFN105】ギャビン・タッカー、シャッフルMMAでシシリアを完封。3‐0の完勝デビュー

<フェザー級/5分3R>
ギャビン・タッカー(カナダ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
サム・シシリア(米国)

キャリア9連勝、UFCデビュー戦でメインカード出場となったご当地ファイターのタッカーは、スイッチを織り交ぜて前に出ると左ハイ。シシリアは前蹴りを返し、タッカーが右ミドルを蹴っていく。右に体を傾けて左ハイ、続いて左ローを当てるタッカーにシシリアは右を当てる。出入りが多く、構えもよく変わるシャッフル系の動きを見せるタッカーが、左ミドルを多用する。同じ構えから左ローを入れられたシシリアの体が乱れ、次は左ミドルをタッカーは繰り出す。

オーソから右に踏み込みスイッチして左を狙うタッカー。蹴りに対し、パンチは少ないがそれも作戦か。

2R、上体を振って前出でるシシリアにタッカーは左ハイ。続いて左ローを入れる。距離が近づきシシリアがアッパーを振るうも、タッカーはスッと下がってシシリアのレンジに留まらない。タッカーは左ボディフックを打ち、右ロー、シシリアの前進に右フックをかぶせる。左フックを見せて、右アッパーを当てるなど拳の攻撃が増えてきたタッカーが右ジャブを当てる。そうなるとシシリアも右を当てるが、タッカーは笑顔を浮かべて左ハイ。

蹴り足を着地させるときにスイッチとステイを繰り返し、シシリアを翻弄するタッカーが好調を維持して試合は最終回に。

前に出るシシリアだがパンチは届かず、タッカーはステップのなかでヒザ蹴りをボディに突き刺す。シシリアは右フックを2発連続で振るうと、2発目がようやくタッカーの顔面を捉える。ここで組みに行ってしまったシシリアは、時間を使ってしまう。と、残り3分になると、ダブルレッグでテイクダウンを決めたタッカーは、心憎いばかりの試合巧者振りまで発揮する。

グラウンドではヒザ十字を見せつつ、スタンドに戻ったタッカー。シシリアのパンチが届きそうになると、アゴを叩いて「殴ってこい」と挑発。必死で右を振るって前に出るシシリアのパンチは虚しく空を切るばかりだ。左ミドルを3発入れ、タイムアップまでサークリングでシシリアを翻弄したタッカーに地元のファンは大声援を送った。

「夢が実現した。でも、ここが最終地点じゃあない。テイクダウン狙ってくると思っていた。それでもチーム・ヘンゾ・グレイシー・ハリファックスの優秀な黒帯と練習してきたから問題なかった。ケガも全くないし、明日でも試合ができる」と30歳、遅れてきたルーキーは語った。

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