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【UFC208】肩負傷のテイシェイラがグラップリングで勝利も、ファンのハートは掴めず

<ライトヘビー級/5分3R>
グローバー・テイシェイラ(ブラジル/3位)
Def.3-0:30-26.30-26.30-26
ジャレッド・キャノニア(米国/15位)

左右に回るキャノニアに対し、テイシェイラはまっすぐ踏み込んで右を逃す。と、ハイクロッチで一気にテイクダウンを決めたテイシェイラがガードの中からパンチを入れる。バタフライガードのヒザを殺して右足を抜いたテイシェイラは、キャノニアの起き上がり際にギロチンを仕掛ける。引き込んだテイシェイラは、トップを選択してギロチンを解く。すぐに足を一本抜いてワキ差しバスでプレッシャーを強めるテイシェイラが、マウント奪取。重いパンチを顔面に受けたキャノニアは、必死に足を戻す。ケージまで移動して立ち上がったキャノニアは、最後にヒザをボディに突き上げ、続いて右アッパーでテイシェイラを慌てさせた。

2R、キャノニアが左ジャブを当てた直後に、初回と同じタイミングで今度はシングルレッグを使いテイシェイラがテイクダウンを奪う。ハーフからパンチを落とし、足を戻されてもトップをキープ。ハーフで試合をコントロールし、打撃を使うテイシェイラだが、何とレフェリーがブレイクを命じる。膠着でない状況で、あからさまなレフェリーのスタンド誘導は──一方のファイターへの救済を意味しており、職責を脱した越権行為だ。その後のスタンド戦では大きな動きがなく、ラウンド終了を迎えた。

最終回、キャノニアが右ロー。左に回るキャノニアの左足をすくって、即テイシェイラがテイクダウン。サイドからマウントを取りに行く。キャノニアがハーフで耐えるも、パウンドへの支点&軸を作ったテイシェイラがエルボーを落とす。ガードを割ってマウントを取ったテイシェイラに対し、キャノニアがヒップエスケープとブリッジで暴れて、ハーフに戻る。テイシェイラはキャノニアを泳がすように再びマウントを取り、足を戻されてもエルボーを落としていく。ハーフではなく、スリークォーター・マウントと称した方がはまる、完全なポジション奪取。

キャノニアも粘ってスクランブルに持ち込み、スタンドへ。バックを取ったテイシェイラが、キャノニアをリリースして後方からハイキックを狙い、試合は一方的な展開のままタイムアップとなった。

ジャッジ3者とも30-26の大差の判定勝ちを手にしたテイシェイラだが、ファンのハートは掴めなかった。「タフな若い選手だった。右怪我を怪我してしまったので、テイクダウンからグラップリングで戦うことにしたんだ。ディフェンスに徹し切られると、やはり極めるのは難しいんだ」と勝者は試合を振り返った。


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