【UFN103】足関封印、TDゲーム展開もヘルド敗れる。勝者ローゾンは「判定はおかしい」とコメント
<ライト級/5分3R>
ジョー・ローゾン(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.27-30
マーチン・ヘルド(ポーランド)
まずは打撃の交換で始まった一戦はローゾンが右をヒットさせる。ダブルレッグでケージに押し込んだヘルドだが、エルボーを連続で落とされ体が沈んでいく。ガードを取ったヘルドからローゾンがマウンドを奪いかける。ここで体を捻ったヘルドがスクランブルから起き上がる。再びローゾンをケージに押し込んだヘルドは、ケージを蹴ってテイクダウンに成功。
バタフライスイープ狙いのローゾンをパスしたヘルドがサイドで抑え込み、鉄槌を落とす。ローゾンはケージを蹴って立ち上がるが、ヘルドの右ヒザを頭部に受ける。離れたヘルドが左ジャブを伸ばす。右を空振りし、組みついたローゾンだが体を入れ替えられてしまう。自らのスピニングバックフィストで姿勢を崩したヘルドは、ガードから腕十字を狙ったところで初回が終わった。
2R、左ジャブの相打ちからヘルドがダブルレッグへ。ローゾンのギロチンスイープ&スクランブルを制してトップを奪う。さらにバックに回ったヘルドは両足をフック。ケージに手をかけ、腰を起こしたローゾンを制したヘルドだったが、足を抑えられ腰をスライドされると自ら立ち上がる。胸を合わせてダブルレッグを決めたローゾン、ヘルドもすぐに立ち上がる。
放れた直後にダブルレッグをヘルドが決めて、トップを奪取する。パス狙いのヘルド、足を戻したローゾンが腕十字へ。懸命に腕を引き寄せるヘルドは、伸びかけても肩を入れヒジを捻って脱出、トップをキープした。
3R、両者慎重になり距離を取ってジャブの応酬に。1分半が経過し、組み合いの中でヘルドがボディロックでテイクダウンに成功する。自らスタンドに戻ったヘルドが、右から左を伸ばす。右で前に出たローゾンは左も当てて、組みへ。ケージ際でテイクダウンを狙い、バックに回り込む。ヘルドはすぐに胸を合わせて逆にローゾンを金網に押し込み、ヒザ蹴り。
残り70秒で両者、間合いを取り直す。と、ヘルドがダブルレッグでテイクダウンに成功。足関節封印、これがUFCの厳しさともいえる戦いを見せるヘルドは体を反転させながら、パスしてマウントというよりもローゾンの胸の上に座り込む。ここでタイムアップとなり、ジャッジはスプリットでローゾンの勝利を支持した。
「この裁定はおかしい。100パーセント、マーチンの勝利だ。これは僕の試合じゃない」とローゾンはコメントした。