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【Gladiator001】新生グラジエイター旗揚げ戦。日本MMA界・地方創生時代──幕開け

Gladiator 001【写真】和歌山から世界へ。中央集権の日本のMMA界にあって、グラジエイターはどのような役割を果たしていくことになるのか。要注目だ(C)GLADIATOR001

19日(日)和歌山ビッグホエールにて『GLADIATOR 001』が開催された。 2004年6月26・27日の2日間にわたり韓国で第1回大会が行われて以降、国内で95回開催されてきたGLADIATOR。今年に入り、和歌山・創道塾会長の櫻井裕一郎氏が運営を引き継ぎ、「プロMMAイベント」として生まれ変わることが発表され、今大会が大会名のとおり新生グラジエイターの第1回大会として行われた。

4階級の新王者決定戦と、1階級のグラジエイター武士道タイトルマッチを中心に全13試合が組まれた今大会、ベストバウトはバンタム級王座決定戦ならびにグラジエイター×ROAD FC対抗戦の辻川亮平×ユ・ジェナムだ。

Tusjikawa vs Jae-nam 01<日韓対抗戦&グラジエイター・バンタム級王座決定戦/5分3R>
辻川凌平(日本)
Def.3R4分39秒by 腕十字
ユ・ジェナム(韓国)

櫻井会長が主宰する創道塾所属の辻川は、1R開始早々、ユ・ジェナムが得意とする右ショートを喰らって尻餅を着き、そのまま組みつかれケージに押し込まれる。しかし、抑え込まれることなくケージに背中を着けて耐えた辻川は、離れ際にパンチを当て、距離を取り直すことに成功する。パンチ&テイクダウンを狙うユ・ジェナムに対し、距離を保って足を使いながらパンチをヒットさせる辻川。それでもラウンド終盤にダブルレッグでテイクダウンされ、バックまで奪われてしまった。

Tusjikawa vs Jae-nam 02このピンチを凌いだ辻川が、2ラウンドからカウンターの右クロスを当て、スタンドでも互角の展開に持ち込む。組まれてケージに押し込まれても、必ず離れ際にパンチを打ち込み、完全に相手にペースを譲ることはない。

そして迎えた最終ラウンド、組つかれた辻川は、脇を差し返しハイクラッチから足払いでテイクダウンを狙い、スクランブルの展開のあと、両者スタンドへ。 ユ・ジェナムの右ショートのヒット率が下がりダブルレッグを仕掛けることが多くなるものの、辻川もなか、辻川もケージに押し込まれる場面が増える。

Tsujikawa vs Jae-nam 03印象点は悪いが、なんとか耐えきった辻川が試合終了間際に仕掛けた。ユ・ジェナムのダブルレッグのクラッチを切り、トップを奪取した辻川が、袈裟固めからコツコツとパウンドを落とし腕十字に移行。ユ・ジェナムはタップこそしないもののレフェリーが見込み一本と判定しストップを掛ける。地元・辻川が逆転勝利を収め、会場は大歓声に包まれた。

Omichi vs Tezuka<グラジエイター武士道フェザー級選手権試合/5分3R>
大道翔貴(日本)
Def.2-0
手塚基伸(日本)

セミの武士道フェザー級タイトルマッチは、GRACHAN同級王者でもある手塚基伸が、レスリングベースで打撃の強さを併せ持つ大道に挑戦。

イーブンの展開で迎えた終盤に、組み合いから上を取られ、ディープハーフからスイープを狙うも返すことができず判定敗けを喫し、大道が王座防衛に成功している。

Let's Gota vs Nakamura<グラジエイター・ウェルター級王座決定戦/5分3R>
レッツ豪太(日本)
Def.2-1
中村勇太(日本)

メインのウェルター級王座決定戦では、中村勇太と対戦した元キング・オブ・パンクラシストのレッツ豪太が、1Rに右フックでダウンを奪い、2、3Rはテイクダウンに成功。

トップキープでしっかりと勝ちを拾い、ベルトを腰に巻いた。

Minamide<グラジエイター・フライ級王座決定戦/5分3R>
南出剛(日本)
Def.2R2分39秒by TKO
原猛司(日本)

辻川と同門の南出剛は、フライ級王座決定戦に出場。序盤から原猛司を圧倒。空手出身の南出がインローと左ストレートで原を寄せ付けず、2Rに左ストレートでダウンを奪い、追撃のパンチでレフェリーストップを呼び込んだ。

Yakul Shingo<グラジエイター・ライトフライ級王座決定戦/5分3R>
ヤックル真吾(日本)
Def.1R2分16秒by TKO
谷口友康(日本)

この日、一番最初に行われた王座決定戦=ライトフライ級王座決定戦はヤックル真吾が谷口No-K友康にマウントからの連打でTKO勝ちを収めている。

Kimu Seoku-mo vs Kuroda 01<グラジエイター×ROAD FC日韓対抗戦ウェルター級/5分2R>
キム・ソクモ(韓国)
Def.1R1分58秒by TKO
黒田好治(日本)

タイトルマッチ以外では日韓対抗=グラジエイター×ROAD FCで、キム・ソクモが黒田好治に圧勝している。「相手はレスリングが強いですが、レスリングでは負けるつもりはないし、打撃で倒します」と強気の発言をしており、試合は言葉通りとなった。

Kimu Seoku-mo vs Kuroda 02黒田は元・近大レスリング部キャプテンだが、ソクモがパンチで打ち勝ち、さらに黒田をケージに押し込む展開が続く。黒田も押し込まれながら右ヒジをソクモのアゴにヒットさせる場面もあったが、ソクモの勢いを跳ね返すことができず、最後は右フックでアゴを打ち抜かれてダウン。パウンドの追撃でレフェリーストップとなった。

国内戦では若い地方勢の活躍が目立った。特に第3試合に登場した、大道のチームメイト草信孝謙はレスリング力を生かしたバックコントロールで矢野悠祐を圧倒。腕十字には失敗したが、すぐさま三角に移行し、タップを奪って一本勝ち。

また創道塾の横溝和也は前田慎次郎と、パンチとローを中心とした打ち合いを展開し、右ストレートで前田の顎を打ち抜き、地元での試合をKO勝利で飾った。

修斗、パンクラス、DEEPといった老舗プロモーションに対し、GRACHAN、HEAT、WARDOGなどインディMMAが新たな選手を発掘していくなかに参入した新生グラジエイター。和歌山だけでなく、他の地方選手も活躍を見せた今大会は、その方向性は示すことができたといえる内容だった。


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