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【UFC199】最後の戦い??── UFC世界バンタム級選手権試合=ドミニク・クルーズ×ユライア・フェイバー

Dominick vs Uraijah II【写真】ドミニク×ユライア02、50-45、49-46、48-47の3-0でドミニクが判定勝ちを収めている (C)GONGKAKUTOGI

4日(土・現地時間)、カリフォルニア州イングルウッドのザ・フォーラムでUFC 199「Rockhold vs Bisping 2」が開催される。クリス・ワイドマンの欠場で、マイケル・ビスピンがUFC世界ミドル級王者ルーク・ロックホールドに挑む一戦がメインとなった同大会では、ドミニク・クルーズ×ユライア・フェイバー=UFC世界バンタム級選手権試合もセミで組まれておりWクラウン大会となる。

ドミニクとユライアの対戦はこれが3度目。最初の試合はもう9年も昔、2007年3月に時のWEC世界フェザー級王者だったユライアにキャリア10戦目のドミニクが挑み、僅か98秒でユライアがギロチンを極めて勝利している。この一敗がドミニクのキャリアで唯一の敗北となっている。

つまり2戦目はドミニクが勝利したことになる。2011年7月2日に立場を変え、ドミニクの持つUFC世界バンタム級王座にユライアが挑戦。独特のステップワークとテイクダウンを武器に戦うようになったドミニクが判定で雪辱を果たしている。そして両者の決着戦は本来、2012年7月にTUFシーズン15コーチ対決として組まれていたが、ドミニクがヒザを負傷し長期欠場を強いられる。

度重なる負傷と手術、ドミニクは水垣偉弥との再起戦まで実に3年間オクタゴンを離れ、この間手放したベルトはヘナン・バラォンからTJ・ディラショーの手に渡り、そのベルトを今年の1月に取り戻した。

これほど実戦を離れながら、さらに進化した姿を見せたドミニクは、そのスイッチとサークリング、体を大きく振って前後左右・自由自在に動くスタイルが誰にも真似のできないことをディラショー戦で実証してみせた。

ドミニクの長期欠場の間、ピープルズ・チャンピオンとしてバンタム級の人気を支えてきたユライアは、バラォンとの暫定王座決定戦、続いて王座挑戦試合で敗れUFCではベルトを巻けていない。それでもマイケル・マクドナルドやスコット・ヨルゲンセンを相手に堂々の一本勝ちを挙げていた3年ほど前までは健在ぶりを見せてきたが、2014年12月のフランシスコ・リベラ戦や、昨年12月のフランキー・サエンツ戦などでは衰えが感じられるのが実情だ。

以前はそのスーパーアグレッシブな姿勢がユライアに勢いをもたらしていたが、最近では粗さが目立つようになってきた。それはMMAの進化が、このスポーツをより繊細なモノにしてきた表われでもあるのだが、ユライアの爆発力系ファイトは加齢とともに厳しくなっている。それでもこの階級で根強い人気を誇るユライアだけに、UFCとしても両者のunfinished business=未決着の一戦をこのタイミングを組むことにした。

恐らくはユライアにとっては、この試合が最後の世界挑戦のチャンス。そんな試合を前にして、ドミニクやディラショーに対してパフォーマンス向上禁止薬物を使用しているという安直なトラッシュ・トークを仕掛けるなど、ユライアの言動は的を外した感がある。

北米MMA界軽量級のパイオニアだけに、勝敗は抜きにしてオクタゴンのなかでは的を得る動きを見せて欲しい──が、現状ではドミニクの動きについていけず、動きが大きくなってテイクダウンを奪われた2戦目よりも両者の差は広がってしまったように思える。果たしてユライアはそんな戦前の予想を覆す動きを見せることができるか否か、それがこの試合の一番の見どころとなるだろう。


■ UFC199対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] ルーク・ロックホールド(米国)
[挑戦者] マイケル・ビスピン(英国/4位)

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] ドミニク・クルーズ(米国)
[挑戦者] ユライア・フェイバー(米国/3位)

<フェザー級/5分3R>
マックス・ホロウェイ(米国/4位)
リカルド・ラマス(米国/5位)

<ミドル級/5分3R>
ダン・ヘンダーソン(米国/15位)
ヘクター・ロンバード(豪州)

<ライト級/5分3R>
ダスティン・ポイエー(米国/11位)
ボビー・グリーン(米国/13位)

<フェザー級/5分3R>
コール・ミラー(米国)
アレックス・カサレス(米国)

<フェザー級/5分3R>
ブライアン・オルテガ(米国/12位)
クレイ・グイダ(米国)

<ライト級/5分3R>
ベニール・ダリューシュ(米国/10位)
ジェイムス・ヴィック(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ジェシカ・ペネ(米国/6位)
ジェシカ・アンドレジ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ショーン・ストリックランド(米国)
トム・ブリーズ(英国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジョナサン・ウィルソン(米国)
ルイス・エンリケ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ケビン・ケイシー(米国)
エルビス・ムタプチッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

<ライト級/5分3R>
ポロ・レイジェス(メキシコ)
キム・ドンヒョン(韓国)

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