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【Invicta FC06】魅津希「王座挑戦? 色んな人たちに勝ってから」

Mizuki

【写真】経験の少なさは、実は順応性の高さに通じる。MMAは日本で6戦しか経験していないからこそ、Invictaでの戦いが興味深い魅津希だ (C)GONGKAKUTOGI

ミズーリ州カンザスシティのアメリスター・カジノで行われるInvicta FC 06「Coenen vs Cyborg」で、海外初戦=ベック・ハイアット戦に臨む魅津希インタビュー。可能性無限大の彼女は、ハイアット戦を怖いと語る一方で、その底辺にある気持ちの強さを語った。
Text by S.Tortoise-Pond
<魅津希インタビュー、前編はコチラから>

――それでもハイアット戦は怖い、と?

「はい。ハイアット選手はガツガツ来るんですけど、相手をしっかりと見ながらパンチを打ち込んでいる。適当に振り回しているわけではないので、私がカウンターを合わせようとしても、逆にカウンターを返されることもあるんじゃないかな、と。パワーもありますからね」

――相手が返してくるかどうかは、試合をしてみないと分からないですが、相手のパンチをスウェイでよけてカウンターを当てる。それこそが魅津希選手のスタイル。同時に、パンチのクリーンヒット率の高さは、MMAでも立ち技でも群を抜いているでしょう。

「そこでは負けたくないですね。というより、そこで負けてしまったら私には何も残らないので、ハハハ。ハイアット選手が前に出て来てくれれば、カウンターを打っていきます。でも相手が見てくるようなら、フェイントをかけながら、自分から打っていきたいと思います。私はシュートボクシング王者ですから」

――ここでハイアット選手に勝つと、いきなりインヴィクタのタイトル戦線に躍り出ることになるでしょう。

「勝てば、いい流れができますよね。でも、そんなに(チャンピオンシップを)急いでいるわけではないんです。ほんの数人の選手に勝ってチャンピオンになっても、自分のなかでは嬉しくない。ベルトに挑戦するなら、いろんな人たちに勝ってからのほうがいいと思っているんです。でないと、“みんなに勝った”ことにならないので」

――“いろんな人たち”には、MMAで唯一の黒星をつけられた相手、浜崎選手も含まれているのでしょうか。

「(語気が強くなって)はい。やっぱりそれがインヴィクタでもジュエルスでも、浜崎選手に勝たないと、チャンピオンになったとは言えないと思うんです。それと、今は先のチャンピオンシップのこととか考える状況ではないですよね。対戦相手がハイアット選手だから……」

――まずは目の前の強敵に集中しないといけない。

「私は今回、試合だけじゃなくて海外に行くこと自体が初めてなんですよ。インヴィクタは映像を見るだけでも試合会場の盛り上がりが分かりますし、特にハイアット選手の試合は、すごく盛り上がりそうですよね。会場の雰囲気に飲まれないよう注意します。浜崎選手も今回は海外で同じ大会に出るので、一緒に頑張りたいですね」

■Invicta FC06メイン対戦カード

<Invicta 女子フェザー級王座決定戦/5分5R>
クリス・サイボーグ(ブラジル)
マルース・クーネン(オランダ)

<女子ストロー級/5分R>
クラウディア・カデーリャ(ブラジル)
浜崎朱加(日本)

<女子バンタム級/5分3R>
サラ・デラリオ(米国)
ローラン・テイラー(米国)

<女子フライ級/5分3R>
レスリー・スミス(米国)
ジェニファー・マイア(ブラジル)

<女子アトム級/5分3R>
ジェシカ・ペネ(米国)
ニクダリ・リベラ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ジョアン・カルダーウッド(英国)
ノーマ・ルエーダ(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
エジエネ・ゴメス(ブラジル)
シャーメイン・ツウィート(カナダ)

<女子ストロー級/5分3R>
ベック・ハイアット(豪州)
魅津希(日本)

<女子バンタム級/5分3R>
ミリアン・ナカモト(米国)
ドゥーダ・ヤコビッチ(セルビア)

<女子ストロー/5分3R>
テチア・トーレス(米国)
ローズ・ナマジュナス(米国)

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