【KSW32】単調な試合、ケージに押し込むクラコフスキがウィナーに判定勝ち
<ライト級/5分3R>
レシェク・クラコフスキ(ポーランド)
Def.3-0
アンドレ・ウィナー(英国)
9勝無敗のクラコフスキが、キャリア32戦目を迎えるウィナーと対戦。ジリジリと前に出るクラコフスキが右アッパーから組み付くが、ウィナーが離れる。すぐにパンチから組んだクラコフスキはフック、そしてヒザを放って自ら距離を取る。引き続き前に出るクラコフスキ、ケージにウィナーを押し込んで首相撲からヒザ蹴りを連続で見せる。足払いで背中を見せたウィナーのバックを取りに行くクラコフスキだったが、すぐに胸を合わされる。それでもハイクロッチからテイクダウンを狙ったクラコフスキ。クラッチが外れて倒せず、次の展開でウィナーにケージに押し込まれる。
ウィナーは離れると左ミドル、クラコフスキはショートフックから組むという展開を続けると腰をコントロールしてテイクダウンへ。腹ばいからすぐにウィナーが立ち上がり、体を入れ替えて離れる。左から右を入れたウィナーが左ヒザをボディに就き刺す。ここも組んでケージに押し込むクラコフスキがヒザをボディに入れる。ウィナーは体を入れ替えようとしながら距離ができると左ミドルを蹴り込む。直後に初回が終了した。
2R、左ジャブを入れて離れるウィナーとの距離を詰めケージに押し込むクラコフスキ。しかし、そこから先が無く間合いを取り直したウィナーがミドルやワンツーを入れるようになる。ひたすら組んでケージに押し込んでくるクラコフスキの動きが落ちてくる。ウィナーは引き続き左ミドル、そして左フックをヒットさせる。クラコフスキのテイクダウン狙いを防いで右ボディフックから右フックを入れたウィナー。クラコフスキはパンチを振り回してドライブも、テイクダウンを奪えそうなところまで持ち込めない。懸命にテイクダウンを狙い続けるクラコフスキだが、ケージに押し込むだけで目的を達せずラウンド終了間際にパンチを被弾した。
最終回、左右のフックから組むクラコフスキ。回り込んだウィナーが離れ左フックを打ち込む。クラコフスキも右フックを返し組むが、ウィナーはここも距離を取り直す。ひたすらケージに押し込むも、やはりテイクダウンを奪えないクラコフスキ。ウィナーも打撃戦のなかで組まれるという展開が続く。残り2分半となり、クラコフスキが右フック2発からハイクロッチ。離れたウィナーが右ボディフックを入る。クラコフスキの低い姿勢のテイクダウン狙いにキムラで対抗するウィナーは、残り1分でボディロックを取られる。
ケージを背にしたウィナーに、クラコフスキがヒザをボディに連続で見せるも、残り20秒でブレイクが掛かる。ウィナーは後ろ回し蹴りを見せたが当たりが浅く、最後まで組み合いが続きタイムアップに。結果、単調な試合は組み続けたクラコフスキが判定勝ちを収めた。