【Grandslam03】手に汗握る激戦、小見川が中村ジュニアを振り切る
【写真】小見川は左を入れ続け、テイクダウン攻防でもリード。寝技でも後れを取らず熱戦を制した(C)MMAPLANET
<フェザー級/5分3R>
小見川道大(日本)
Def.3-0:30-27, 30-27,29-28
中村ジュニア(日本)
構えを変えて左右のパンチを入れる小見川。ローを蹴る中村は左に回る。小見川はローから左ストレート、力が入りバランスを崩す場面もあったが、すぐに左ストレートをヒットさせる。中村は右フックを入れ、小見川のパンチをヘッドスリップでかわす。小見川が頭の後ろに手を巻いて投げを狙った刹那、中村はバックへ。小見川はすぐに胸を合わせて押し込むと、自ら距離を取る。引き続き左を入れる小見川に中村もヒザから右フックを振るう。ならばと小見川は左フックから左ストレート、軽快に構えを変えてローに左を合わせる。右クロスも入れた小見川が中村を流血に追い込み初回を取った。
2R、ショートの連打から組んだ中村。離れて右を伸ばすが、小見川も左アッパーを入れる。テイクダウン狙いを織り交ぜて、小見川を機に崩しに掛かる。小見川は組みついて中村をケージに押し込むと、シングルと大内刈りの連携でテイクダウンに成功する。中村の左腕をかんぬきに極めながらマウントを取った小見川が、そのまま腕を極めに掛かる。体を捩じり、またを潜るようにして小見川を前方に振り落した中村が立ち上がって、逆にダブルレッグでテイクダウンへ。尻餅から足を抜いて立ち上がった小見川は、右フックを下がりながら入れ、最後もケージに中村を押し込んでパンチを連打した。
最終回、激しい打撃戦から組みついた中村がついに小見川の背中をマットにつかせる。中村は果敢にパスを狙いつつ抑えて小見川を削っていく。パンチが欲しい中村だったが、起き上がって大きな打撃を狙ったところで小見川がワキを潜ってバックに回りこむ。ワンフックで背中を制した小見川は、中村が胸を合わせてくるところで立ち上がる。
打撃戦から懸命にテイクダウンを狙う中村のワキをすくって、小見川がケージに押し込んでいく。残り30秒、スタンドに戻った両者は足を止めての打ち合いに。ヒザから組んでいった中村、倒れない小見川。ここでタイムアップに。手に汗握る熱戦は小見川が3‐0の判定勝ちを手にした。
勝者は「たくさんの応援ありがとうございました。私も40歳ですが、大石さんの試合を見るとまだまだやれると。日に日に厳しくなっていきますが、俺はまだまだやるぞッ!!」と最後は絶叫した。