【UFN70】RNCは取れずも、オリヴェイラがメリットに圧勝
<ウェルター級/5分3R>
アレックス・オリヴェイラ(ブラジル)
Def.3-0:30-27,30-27,30-27
ジョー・メリット(米国)
試合開始直後にオリヴェイラがメリットをケージに押し込む。ケージを背にして耐えるメリットをシングルレッグ+大内刈りで揺さぶり、続いて小外掛け、最後はボディロックから後方にテイクダウンを決める。直後にバックマウントに入ったオリヴェイラがRNCを狙う。手首を掴んで懸命にディフェンスするメリットが上体を起こしていくが、4の字フックに捉えられ胸を合わすことができない。残り40秒でついに胸を合わせてトップを取ったメリットがエルボーを落とす。10秒となり、スタンドに戻った両者の拳が交錯したところで初回が終了した。
2R、右エルボーから右ストレートを伸ばすオリヴェイラ。左ハイは勢いがつき過ぎてバランスを崩すが、メリットはスタンドで待ち受ける。立ち上がったオリヴェイラにテイクダウンを狙い組み付いたメリット、バランスを崩されガードを強いられる。即バックに回ったオリヴェイラだが、初回と違いメリットが瞬時にして胸を合わせる。オリヴェイラが立ち上がると後方からヒザを見せたメリットだが、オリヴェイラはダブルからシングルに移行しケージに押し込み、最後はダブルでテイクダウン。引き続きメリットの起き上がり際にバックに回ってRNCへ。体を捻り、手首を掴んでディフェンスするメリットが、胸を合わせてきたところで三角絞め。メリットはこれをスラムで防ぎ、2Rも凌ぎきった。
3R、ワンツーを振るうオリヴェイラだが、やや軸が乱れているか。それでもメリットをケージに押し込むと、ボディロックからテイクダウンを狙う。必死に踏み留まるメリットの太腿にヒザを入れ、キムラロックも構わずシングルからバックに回り込む。しかし、オリヴェイラのテイクダウン狙いにメリットが2Rとは反対に体を預けて一気にマウントを奪取する。マウントでなくてもトップをキープしたかったメリットだったが、足を戻したオリヴェイラが立ち上りバックを取って後方にテイクダウン。メリットもシングルを取りに行くが、ヒザをボディに受けて亀で固まる。苦も無くバックコントロールの態勢に入ったオリヴェイラが両足をフック。メリットは最後までRNCこそ許さなかったものの、結局は毎回バックを取られておりフルマークの判定で敗れた。スクランブル発進で確実に勝利を挙げるオリヴェイラは、ATTへの感謝の言葉を残しケージを後にした。