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【RFC22】イ・ドルヒと再戦、福田力<02>「可能な限り削っていこうと思います」

Riki Fukuda【写真】イ・ドルヒとの再戦へ、福田力(C)MMAPLANET

21日(土・現地時間)、ソウルのチャンチュン体育館で行われるRFC22。同大会でイ・ドルヒと再戦を行う福田力インタビュー後篇。

質実剛健、男は黙って勝負とするといわんばかりの姿勢を貫く福田。そのスパーリングを見ていても、激しい闘志は胸のなかで抑えているような感じだ。
<福田力インタビューPart.01はコチラから>

――今回は日本勢が5人も出場し大所帯です。

「そんなに多いんですか? 他の2人は知らない人なのですけど、高瀬さんも(田村)一聖も仲が良いですし、それだけ日本人がいると心強いといえば心強いですね。初めてRFCに出場した時は日本人は自分1人だったので。あの時と比較すると単純に良いなって思います。韓国の軽量級は強いですけど、良い練習ができると思うので、一聖には頑張ってほしいです」

――福田選手自身、練習での手応えは?

「自分も良い練習がずっとできています。ここ(※ゴールドジム大塚)とGRABAKA、慧舟會東京道場とホントに良い感じでやっています」

――大塚の練習と慧舟會の練習だとメンバーも重複しているのですか。

「ハイ、そうですね。結構、同じ顔合わせになります」

――その練習メンバーでいえば、岡見勇信選手がウェルター級転向を決意しました。

「すごい時代ですよね(苦笑)」

――高瀬選手は無差別級ですし、ホントにすごい時代です(笑)。

(横から)高瀬大樹 ホント、俺のことイジルの好きですよね。でも、俺の記事が出ると凄い読まれていますよね。

――何ですか、横から(笑)。

高瀬 それだけ嫌な奴のことが気になるってことですよ。勝てばチクショーと思われて、負けるとザマーミロと思われる。

「ハハハハ」

――かなり自己分析ができるようです(笑)。それはさておき韓国で4戦目、かなり環境にも慣れてきたのではないですか。

「試合なので慣れるということはないです。試合に慣れることは、自分の場合はないと思います。ただ、日程や滞在期間中の過ごし方などは、ROAD FCのスタッフの人たちがしっかりとやってくれているので安心している部分はあります」

――そんななか、練習してきたことを出したいという福田選手ですが、それはどのような試合にしたいということでしょうか。

「全部です。こないだの試合も、できていたことはできていました。感情的にならずに組み、打撃、サブミッション、全ての武器を使って戦いたいです」

――観客に乗らされないように?

「あの雰囲気はとても良いのですが……。前の試合でも肩固めが一度入りそうになったんですが、ああいう時に自分、離してしまうんです。振り切った方が良いのですかね?  ブレイクになると勿体ないとか考えちゃって」

――そこは難しいですよね。RFCに関していうと、アウェイ裁定というのは滅多に感じないですが、ブレイクに関してはアンフェアに映ることは確かにあります。

「審判の判断に関しては、基準が分からないですよね。ずっと続く時もあれば、ブレイクがすぐに掛かる時がある。だから、じっくりと狙った方が良かったか……分からないんです。いずれにしても、どんな状況でもブレイクが掛かっても大丈夫という気構えでいないといけないです。富松(恵美)さんの試合とか、不可解なことが起こったので」

――あの試合はあからさまに韓国人選手に有利に働くブレイクでしたね。

「だから、可能な限り削っていこうと思います。打撃でプレッシャーを与えて、テイクダウンから削っていく。ジャッジもそこを見ていますし、おかしな判定にはならないと思います」

――RFCのプレスリリースにわざわざ、『ウェルター級転向は一時取りやめてミドル級王座を』云々という福田選手の今後の展望が明記されていました。

「そうですね。契約更新のときにミドル級でもう1試合戦ってほしいという要望があり、まぁUFCみたいに選手がたくさんいる状況でもないですからね。アジア――韓国も重量級は手薄なので、イベント的には僕がミドル級で戦った方が都合も良いのでしょう。そこは理解しています。だから次の試合で勝てばタイトル戦という流れなのではないでしょうか。

まぁ、そんなことをいってもこの試合を勝たなければ何にもならないんで。最近、韓国では名前の知られていない若い選手が力をつけているので、本当に気を引き締めないとダメです。契約も延長したし、しっかりとこの試合、頑張ります。すいません、高瀬さんのように気の利いたことが言えなくて(笑)」

■ RFC 22 対戦カード

<RFCライト級選手権試合/5分3R&延長1R>
[王者]クォン・アソル(韓国)
[挑戦者]イ・グァンヒ(韓国)

<ミドル級/5分3R>
福田力(日本)
イ・ドルヒ(韓国)

<88キロ契約/5分3R>
ユン・ドンシク(韓国)
高瀬大樹(日本)

<ミドル級>
パク・ジョンギョ(韓国)
ジョン・オジン(韓国)

<バンタム級/5分3R&>
田村一聖(日本)
チョ・ヨンスン(韓国)

<ヘビー級/5分3R>
ジム・ゴンオ(韓国)
ルカス谷(ブラジル)

■ Young Guns 21 対戦カード

<ウェルター級/5分2R>
キム・ソクモ(韓国)
桑原清(日本)

<68キロ契約/5分2R>
ブライアン・チョイ(韓国)
キム・ヒョンス(韓国)

<ウェルター級/5分2R>
キム・ジョンモク(韓国)
イ・ジュンギュ(韓国)

<バンタム級/5分2R>
イ・ジェホ(韓国)
田中大作(日本)

<バンタム級/5分2R>
ホン・ジョンギ(韓国)
チェ・ムソン(韓国)

<フライ級/5分2R>
キム・ギュファ(韓国)
カク・ジョンヒョン(韓国)

<ライト級/5分2R>
イ・サンイル(韓国)
ジョン・ユンジェ(韓国)

<フライ級/5分2R>
キム・ジンミン(韓国)
チェ・ジョンホン(韓国)

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