【UFC FOX14】ベキッチ、15分間抑え続けレッドモンドに圧勝
<149ポンド契約/5分3R>
ミルサッド・ベキッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
Def.3-0:30-25, 30-27, 30-27
ポール・レッドモンド(アイルランド)
左ジャブから右ボディを伸ばすレッドモンド、左右に動くベキッチはテイクダウン狙いを捌いて逆にトップを取る。パンチを入れ腰をコントロールするベキッチが、レッドモンドを立たせない。エルボー&パンチを入れパス狙い立ち上がり際にバックに回り込む──などベキッチの動きが良い。ガードを取ったレッドモンドはエルボーを受け早くも右目の周囲をカットしている。引き続きベキッチは左のパンチを入れて試合を支配し続ける。立ち上がってもすぐに倒されるレッドモンドがガードを取る時間がながくなる。ベキッチはパスを狙い、ガードに戻されるとパウンドへ。左目の周囲もカットしたレッドモンドが起き上がることを許さなかったベキッチが初回を圧倒して取った。
2R、開始直後のパンチの打ち合いの中ベキッチの右を受けたレッドモンドがひるむ。即、組みに行ったベキッチに対し、レッドモンドは引き込むようにガードを取る。ハーフから潜ろうとしたレイモンド、パスに成功したベキッチはサイドから右エルボーを落とす。ベキッチは懸命に起き上がろうとするレイモンドの足を払って、ソレを許さない。キムラからパス、そのままマウントと流れるような寝技を見せたベキッチが、重いパンチを落とす。たまらず背中を見せたレッドモンド、2Rも何もできずサバイブに徹した。
最終回、開始早々ベキッチが右ストレートを打ち込む。動きが止まったレッドモンドは組んでから引き込む。インサイドガードのベキッチはヒジを落とし、左足に続き右足も引き抜いてパスガード。ガードに戻されると左ヒジを見舞っていく。パウンドとパスのコンビネーションのプレッシャーで、ベキッチはレッドモンドをディフェンスに専念させる。レッグドラッグから腰を切れなくしてパンチを落とすベキッチが、パスからニーインベリーを狙う。懸命に戻すレッドモンドは、ハーフに戻すもそのまま起き上がることはできず15分が終わってしまった。判定は当然、ベキッチに。抜群のグラウンドコントロールを見せたATTの新鋭がオクタゴン2連勝、MMA通算9連勝とした。