【UFC FOX14】エロキン、フックの猛攻も即ガス欠。ペスタがTDからライディングで逆転勝ち
<ヘビー級/5分3R>
ビクトー・ペスタ(チェコ)
Def.3-0:30-27, 30-27, 29-28
コンスタンティン・エロキン(ロシア)
上背で勝るペスタが左を振るうも、エロキンは動ぜず左のカウンターを狙う。プレッシャーを与えるのはエロキン、距離を詰めて左フックを2発入れると、ペスタはケージ際を回る。ペスタが組みつきに行くが、全く意に介せず左フックからフックの連打を入れたエロキンは、ペスタのヒザ蹴りにも豪快な右フックを返す。懸命にダブルレッグを仕掛けたペスタは首を抱えながらもテイクダウンに成功する。
背中をマットにつけたエロキンに疲れが見えるようになったなか、ペスタが左のエルボーを落とす。首を抱えたままのエロキンは、頭を抜かれサイドを取られる。ケージを背にし立ち上がろうとするエロキン、ペスタは足を挟み込み、腰をコントロールして立たせない。残り45秒で起き上がったエロキンだが、テイクダウンを再び許し右のパウンドを連続で被弾する。序盤の勢いを完全になくしたエロキンだった。
2R、肩で息をしながらも左のフックを振るうエロキンに対し、ペスタは明らかにテイクダウンのタイミングを窺っている。と、真正面から組み付いてケージにエロキンを押し込んでいったペスタ。回り込んで距離を取り直したエロキンは、シングルを懸命に切るもケージ中央でテイクダウンを取られる。ペスタは右エルボーを顔面からボディに落とす。左目尻をカットしたエロキンが、引き続きヒジを被弾し続ける。足はまるできいていないエロキンのガードワーク、ペスタは苦も無くパインを入れハーフへ。頭を抱えるばかりのエロキンは、このラウンドを落とした。
最終回、エロキンは右ローを放つも、初回のようなパンチの連打を見せることはできない。再び右ローを入れたエロキンにペスタはこれしかないとばかりにシングルからドライブ、ケージに押しこんで左を連打する。バックに回りこみつつ、後方からのパンチを連続するペスタ。エロキンは必死に立ち上がるもヒザを受け、そのまま後方にくずされる。ペスタはサイドからエルボー&右パンチ、さらにクルスフィックの状態となり引き続き右を落とす。腕を抜いたエロキンは抑え込みを跳ね返す力も気持ちの残っていない。サイドからエルボー、右のパンチを落とし続けたペスタが3-0で勝利した。