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【European Open】ポルトガルの地で吉岡大が、驚異のミヤオ兄弟に再び挑む

Dai Yoshioka vs Paulo Miyao【写真】昨年の世界柔術の準々決勝で対戦したパウロ・ミヤオと吉岡大 (C)MMAPLANET

21日(水・現地時間)から25日(日・同)にかけて、ポルトガルの首都リスボンはパピリャオン・ド・コンプレッソ・デスポルチーボ・ムニシパル・ド・サカウ・ヴィストソで。IBJJF主催のヨーロピアンオープン柔術選手権が開催される。

本大会はヨーロッパ全土を中心に、各国から強豪が参戦する一大イベント。東ヨーロッパや北欧からも多くの選手が出場するため、国際色の豊かさにおいては世界選手権にも劣らないほどだ。特に今年は軽量級において世界的強豪が多くエントリーしており、日本勢はなかなか厳しい闘いを強いられることとなりそうだ。そんなか最注目がライトフェザー級だ。

同階級にはジョアオとパウロのミヤオ兄弟(シセロ・コスタ)が同時エントリー。黒帯として初挑戦となった去年の世界柔術では、弟のジョアオは最軽量ルースター級、兄のパウロはこの階級で揃って決勝進出。ジョアオはブルーノ・マルファシーニ相手に、パウロはギィ・メンデスと大激闘を展開した。ともに限りなく僅差の判定で敗れたものの、すでに実力は世界最高峰にあることを証明している。

ミヤオ兄弟は世界柔術後も精力的に大会出場を続けており、弟ジョアオはノーギのパンナムとワールズを連覇し、さらにADCCブラジル予選の77キロ級も制覇した。兄のパウロは自らの階級のみならず無差別級に進出し、ヘビー級のアレッシャンドレ・ソウザやミドル級のクラウジオ・カラザンスといった世界レベルの強豪と互角の試合を繰り広げ、見る者を驚嘆させている。最近は代名詞のベリンボロからのチョークだけでなく、腕十字、三角絞め、キムラとさまざまなフィニッシュを見せている二人。今大会でも、進化を続けるこの怪物兄弟によるワンツーフィニッシュを食い止めるのは至難の業といえるだろう。

ここで我々が是非注目したいのは、08年の世界準優勝者にして、昨年の世界柔術準々決勝においてパウロ・ミヤオ相手にアドバンテージ差で敗れた吉岡大(東京イエローマンズ)のエントリーだ。ミヤオ兄弟の技術の凄まじさを知り尽くしているが故に、「彼らと同じマットに立つ勇気を得るために」練習に励んで臨んだパウロ戦。吉岡は、ベリンボロを仕掛けられた時のあまりのスピードと精度に「パニック状態」に陥りつつも、ことごとくエビで防いでみせ、後半はパウロも膠着戦法を取らざるを得ない状況に持ちこんだ。

今年度から世界柔術への出場権がポイント制となったことで、各種国際大会にも出場するようになった吉岡。昨年11月のアジアオープンでは準決勝で「日本のベリンボロ・マスター」こと加古拓渡と対戦。前半加古のベリンボロ攻勢に対して受けに回ってマイナスアドバンを重ねたのが響いて敗れたものの、終盤は上を選択した加古から逆にベリンボロで上を取り、圧力をかけて追い詰めて強さを見せつけた。

今大会の組み合わせでは、吉岡は一つ勝てば弟ジョアオとの戦いが実現することになる。そうなれば、本人が「世界で一番戦いたくない」と形容し、前回も「精神が分裂するような」思いを味わったというミヤオ兄弟との2度目の遭遇だ。世界一に最も近づいた日本人柔術家、吉岡の魂の戦い、その行方は──。

また同階級には、昨年世界柔術2回戦で吉岡と激闘を繰り広げた山田秀之(デラヒーバ・ジャパン)もエントリーしている。組み合わせでは初戦を突破すると、パウロとの対戦に駒を進めることになる。必殺のホレッタ・スイープがパウロにどこまで通じるか、注目だ。さらに去年の世界柔術で加古拓渡に競り勝ってベスト8に進出したトーマス・リスボア(アリアンシ)、コパ・ポジオ07に出場したイタリアの若手シモーネ・フランセスチーニ(サイクロン)らがエントリーし、打倒ミヤオを目指す。

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