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【DEEP DREAM】濱田リカと対戦、しなしさとこ<01> 「しなしさとこであり続けたい」

Satoko Shinashi【写真】母親も一己の人間。しなしさとこが、しなしさとこらしくあることは何だか嬉しいものだ(C)GONGKAKUTOGI

31日(水)、埼玉県さいたま市中央区さいたまスーパーアリーナで開催されるDREAM IMPACT2014~大晦日Special~。

いよいよ開催まで1週間となった日本MMA界の大勝負= DEEP DREAM 、MMAPLANETでは駆け込み企画として、同大会に出場する選手7名をピックアップしインタビューを行った。

第一弾は10月26日のTDCホール大会で実に6年振りの復帰を果たした──しなしさとこ。大晦日は濱田リカと対戦する彼女が格闘家として、母として、なにより‟しなしさとこ″として思いの丈を語ってくれた。

――まず大晦日に関する話の前に、復帰まで6年という歳月を要した理由から聞かせていただけますか。

「出産(2009年7月に男児が誕生)が、まさに“生き死に”という状況になり……普通の出産ではなかったんです。妊娠8カ月目で切迫早産になり、ベッドとトイレの往復しかできない状態で、2カ月入院しました。分娩の時も大出血で急遽、帝王切開に切り替えたんです。もともと極度の貧血症だったし、出産後も輸血し続けなければいけなくなり、また1カ月入院したんですよ」

――えっ……!?

「もともと出産してから1、2年でリングに復帰するつもりでした。でも女性ホルモンのバランスなんですかね。母親になったことで、“子供と一緒にいたい、子供を守りたい”という気持ちのほうが大きくなり、ファイターとして戦う気持ちになれなかった。でも、これもまた本能的なものだと思うんですけど、“今年復帰しなければ、もう永遠に復帰はない”と思ったんですね。あと復帰すると言って産休に入り、実際に復帰しなかったら、私自身シャクに触るタイプなので(笑)」

――復帰することに関して、ご家族の反応は?

「悔いの無いように、って。子供も練習の時、どうしても誰かに預かってもらうことができない場合は、一緒に連れていくしかなかったんです。でも練習を見ていると、母親がやっていることが分かってくるし、ママがお化粧をしていない=今日は練習なんだと思うぐらいで」

――ハハハ。

「あと練習に連れていくと、インターバルの時にお水を持ってきてくれたりするんです。さすがに追い込む練習の時は、子供を連れていったことはないけど、“頑張っているママが好き”と思ってくれているみたいですね」

――母親冥利に尽きますね……。今の練習環境は?

「いろんなところに行っているんですが、土日は瀧本美咲ちゃんとマンツーマンで練習させてもらっています」

――瀧本さんですか。しなし選手と瀧本さんは、かつて同階級のライバルとして3度対戦しました。当時はお互いに、ピリピリした雰囲気がありましたよね。

「はい、私も群れるのが好きではなかったし、特に同じ階級の選手と一緒にいる状況は、できるだけ避けていました。でも今は、美咲ちゃんって“戦友”という存在なんです。私も一児の母になってカドが取れたのか(笑)、何でも楽しんでやりたいと思っているんですよ」

――現在の女子格闘技界の状況については、どれぐらい把握しているのでしょうか

「全く知りません。でも私は私だから。妻となり、母となり、自分のやりたいことができる“しなしさとこ”でいられる、という3つの面を持っていることが強みですかね? 今は強く、優しく、美しく目標に向かっています」

――その目標とは?

「しなしさとこであり続けたい、ということです」

――……本当にカドが取れている……?(笑)。

「ハハハ。でも、他人がどうこうじゃないんです。他の選手のことも知らないし、誰と試合したいという希望もない。ただ、復帰するにあたって本当に多くの人に助けてもらったし、私の復帰を待っていてくれたファンの方たちもいるんです。私は本当に幸せな、恵まれているんだって思います。これからは試合で、そういった人たちへの感謝の気持ちを見せていきたいですね」

<この項、続く>

■DEEP DREAM IMPACT対戦カード

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 北岡悟(日本)
[挑戦者] 吉田善行(日本)

<フェザー級/5分3R>
廣田瑞人(日本)
TBA

<DEEP×パンクラス対抗戦 バンタム級/5分3R>
大塚隆史(日本/DEEP)
石渡伸太郎(日本/パンクラス)

<DEEP×パンクラス対抗戦 フェザー級/5分3R>
横田一則(日本/DEEP)
ISAO(日本/パンクラス)

<DEEP×パンクラス対抗戦 バンタム級/5分3R>
北田俊亮(日本/DEEP)
中島太一(日本/パンクラス)

<DEEP×パンクラス対抗戦 フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本/DEEP)
清水清隆(日本/パンクラス)

<DEEP×パンクラス対抗戦 ライト級/5分3R>
岸本泰昭(日本/DEEP)
高橋“Bancho”良明(日本/パンクラス)

<フライ級/5分3R>
和田竜光(日本)
神酒龍一(日本)

<フライ級/5分3R>
元谷友貴(日本)
マット・マンザナレス(米国)

<フェザー級/5分3R>
長倉立尚(日本)
ジョージ・ヒックマン(米国)

<フェザー級/5分3R>
加藤友弥(日本)
キル・ヨンボック(韓国)

<女子DEEPフェザー級(48キロ)/5分2R>
浜崎朱加(日本)
V.V Mei(日本)

<女子DEEPフライ級(45キロ)/5分2R>
しなしさとこ(日本)
濱田リカ(日本)

<女子DEEPライト級(52キロ)/5分2R>
藤野恵実(日本)
富松恵美(日本)

<女子DEEP 59キロ契約/5分2R>
杉山しずか(日本)
ライカ(日本)

<フライ級/5分3R>
前田吉朗(日本)
越智晴雄(日本)

<バンタム級/5分2R>
釜谷真(日本)
原田ヨシキ(日本)

<無差別級/5分2R>
藤沼弘秀(日本)
佐藤光留(日本)

■オープニングファイト

<フライ級/5分3R> 
小島壮太(日本)
小林聖人(日本)

<バンタム級/5分2R>
咲間“不良先輩”ヒロト(日本)
ROY(日本)  

<ウェルター級/5分2R>
秀虎(日本)
佐藤天(日本) 

<フライ級/5分2R>
加藤直之(日本)
堀内佑馬(日本)

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