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【THAI FIGHT】中島弘貴<02> 「アントワン・ピントは勉強になる。シュートボクセ・ジャパン時代の練習も」

Nakajima【写真】K-1ルールだけでなくムエタイにも挑む気持ちを固めた中島。シュートボクセ魂で乗り切ることができるか、注目だ(C)TAKUMI NAKAMURA

10月25日(土・現地時間)、タイのバンコクにあるザ・モール・バンカピ特設会場にて「THAI FIGHT KING OF MUAY THAI 2014」が開催され、初戦でセン・ブンセンに敗れた中島弘貴インタビュー後編。

K-1ルールで活躍を続けてきた中島が知ったムエタイの世界。タイファイトの裏側を語ってくれた中島は、初心に返りシュートボクセ流トレーニングに再び取り組み始めたという。
<中島弘貴インタビューPART.01はコチラから>

――結果はブンセンのムエタイ技術に完封される形で判定負けでしたが、この結果はどう受け止めていますか。

「K-1ルールとムエタイルールが違うというのは頭では分かっていたつもりでしたが、もう完全に別物ですね。全く違う別競技をやるくらいの気持ちで準備しないと対応できないですね(苦笑)」

――初めて海外、タイファイトというイベントの感想も聞かせてください。対戦相手は計量の時に抽選で決まるシステムだったとか。

「最初はそう聞いていたんですけど…計量当日になったら抽選がなくて、すでに組み合わせが決まっていました(笑)。しかも最初、スタッフが持っている対戦カード表を見たら、アメリカの選手(マイケル・コーレイ)が相手になっていて。事前に自分以外の7選手の映像をYoutubeでチェックしていたので『あいつとやるのか』と思っていたら、いざ計量の時にブンセンになったと聞かされて、びっくりしました(笑)」

――海外遠征というか、タイならではの出来事ですね。それでもタイファイトは大会の規模もかなり大きくて、ムエタイのビッグイベントといえる大会です。

「昔のK-1MAXみたいに会場にはステージと花道が用意されていて、あそこまで豪華なイベントだと思わなかったです」

――ステージの横にタイ国王の写真があって、そこに一礼してから花道を歩いてリングに上がるんですよね。

「はい。あれは絶対にやらないといけない儀式らしくて、試合の前日に全選手一人一人入場のリハーサルがありました。とりあえず教えられた通り、見よう見まねで国王に一礼して。ちなみに最初はムエタイの偉い人だと思っていて、あとでタイの国王だと知りました(笑)。他にもキックパンツ、ガウン、モンコン、すべて主催者が用意したものを使わないといけなくて、日本ではあまりないスタイルのイベントだったので、すごく貴重な経験をさせてもらいました」

――こうしてお話を聞いていると、ムエタイ初挑戦と海外遠征を楽しめたようですね。

「はい。試合の緊張はいつもと変わらないし、試合である以上、負けたことは悔しいです。でも今回は最近の試合とは少し違うメンタルで試合を迎えられました。今まではどこか切羽詰まった感じもあったんですけど、タイファイトでは純粋に試合を楽しむことが出来て。なんて言うんだろう…タイファイトを経験したことで、また格闘技へのモチベーションが戻ってきたというか。今回は試合が終わって3日後には練習を再開しました」

――城戸戦の敗北で感じたモヤモヤが晴れて、気持ちもスッキリしたのではないですか。

「そうですね。新しいことをやって気持ちがすっきりしたし、改めて自分が格闘技を好きなことにも気づきましたね」

――今は練習が楽しい?

「楽しいです! 最近またシュートボクセ・アカデミー・ジャパンにいた頃の練習を始めたんですよ。当時ジムでやっていたダンベルを持ったままサンドバックを5分5R+ダンベルなしのサンドバックを5分5Rという練習なんですけど」

――それは相当ハードですね…。

「しかもインターバルが10秒なんでむちゃくちゃしんどいです(苦笑)。でも僕はそれでパンチ力がアップしたので、当時を思い出しながらそういう練習をしています」

――ムエタイに挑戦したことで、自分のファイトスタイル・戦い方に取り入れようと思ったものはありますか。

「今までタイ人の試合映像なんてほとんど見ることがなかったんですけど、Youtubeでタイ人のミット打ちを見たり、タイファイトに出ていた選手の試合を見るようになりました。同じ日にトーナメントに出ていたアントワン・ピントの試合はものすごく勉強になります。例えば僕は今までほとんど試合で前蹴りやミドルを使わなかったんですけど、今回の試合で使える技だと実感して。そういう意味でもムエタイルールに挑戦して、自分の技術の幅や引き出しが広がったと思います」

――まさに転機のタイファイト参戦だったのですね。

「はい。僕は高校3年生でデビューして、今年でプロ8年。色々な経験をして、難しく考えすぎていたかもしれません。だから今回のタイファイト参戦で格闘技に対する考えや取り組み方が変わりましたね。それこそアントワン・ピントは月いちペースで試合をしているし、自分もそういう選手になりたいというか。職業=ファイターみたいな。常に練習して、いつでも試合が出来るファイターでいたいです」

――これからはK-1ルールとムエタイルール、どちらをやっていきたいですか。

「自分としてはどちらのルールもやりたいんですよね…出来ますかね(笑)」

――それは…中島選手次第です(笑)。

「頑張ります(笑)。でも僕としてはどちらかのルールに決めるのではなく、今まで通りK-1ルールでも試合をして、ムエタイルールでも試合をやりたいです。今回は蹴り・首相撲の選手だったので、パンチ&ヒジの選手と打ち合いたいです。欲張りかもしれないですけどね」

――また中島選手の試合を見たいと日本のファンもいると思うので……。

(話を遮り)「僕の試合を見たいって言ってくれる人いますかね?」

――間違いなくいますよ!!

「そう思ってもらえたら嬉しいです(笑)。とにかく今はしっかり自分が強くなるための練習をして、試合のオファーが来るのを待っています。また日本のファンのみなさんの前で試合を出来ると思いますし、今僕は連敗中ですが元気にやっているので心配しないでください」

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