【It’s Showtime】山本真弘、大願成就。61キロ級世界王座を奪取!!!!
<It’s Showtime世界61キロ級選手権試合/3分5R>
山本真弘(日本)
Def.判定3-1-1:49-47、48-47、48-47、47-47、48-49
ハビエル・エルナンデス(スペイン)
2度目の王座挑戦となる山本、対するはホームクラウドを味方につけたエルナンデスだ。ブーイングこそ聞かれないが、山本は静まり返った場内をリングインした。チグレ、虎というニックネームを持つエルナンデスはカナリーとスペインの旗を手に、虎柄の衣装でリングへ。日本国、スペインの国家斉唱のあと、いよいよ試合がスタートした。
山本は左ローから右ジャブを伸ばす。エルナンデスも右ローを返す。右回りの山本に左フック、右ローと距離を確認するような攻撃を見せるエルネンデス。すると、ここで王者の右ローが山本の急所を直撃し、試合は一時中断する。
再開後、山本は左を伸ばす。エルナンデスのフックをブロックし、山本は左ハイを見せるが、少しでも頭を下げるとエルナンデスはヒザを狙ってくる。左ミドルから左ハイを山本が繰り出すも、エルナンデスも左フックから右を伸ばす。山本のスピードが上回る印象を残すなか、1Rが終了した。
2R、ローからハイを繰り出すエルナンデスに、突き刺すようなミドルを放つ山本。山本の左ハイでヒザが頭にあたったようなエルネンデス、ボディも効いており下がるようになると、山本は右ハイを見せるなど波に乗る。
ボディへのヒザから、ジャンピングーを受けたエルナンデス。それでも、右を伸ばすが、山本の左ミドルが再びエルナンデスにヒット。背中を丸め、両手でボディを守る王者。山本は前蹴りからヒザを見せると、フックを振るうエルナンデスに再び左ミドルを入れた山本が2Rをモノにした。
3R、左からの蹴りでエルネンデスを下がらせる山本。右のサイドキックも見せ、エルナンデスのローを気にせずヒザへ。腹を守ることが常に頭にあるエルナンデスだが、右フックからハイを見せる。右をヒットさせたエルナンデスに、山本は前蹴りを繰り出す。左ボディを打ち込んだ山本だが、このラウンドはエルナンデスの手数が多いか。
残り1分を切り、山本の左ハイにも前に出るエルナンデス。左ヒザから左ミドル、さらにヒザを見せた山本に対し、エルナンデスも右フックから左を返す。2Rに比べると動きが落ちた山本は、このラウンドは落としたと考えた方が良いだろう。
チャンピオンシップラウンドとなる4R、山本はスイッチを見せながら左の蹴りで前に出る。ショートの連打から左ストレート、右ローと攻撃を上下に散らす山本に対し、王者は一発に力を入れて右ミドルを蹴り込む。すると、エルナンデスのフックが山本を襲う。山本も右アッパーを返すが、彼の攻撃に観客の反応はない。
エルナンデスの左フック、左ボディに距離を取り直した山本だが、再び左を受ける。山本はヒザから前に出るも、エルナンデスはパンチのコンビからローを放つ。山本も手数を出すが、王者優位と取られても仕方ない王者の左フック、そして左右のコンビネーションだった。
最終回、このラウンドは絶対に落とせない山本は右ジャブから左を伸ばす。左ハイからローを繰り出す山本に対し、エルナンデスは右を伸ばす。両者、真正面から打ち合うなか、山本は左ヒザでスタンディングダウンを奪う。ボディが効いた王者に左フックから、後回し蹴り、さらにヒザを打ち込む山本。
左アッパーで動きが止ったように見えたエルナンデスは、パンチを返していく。鼻血を滴らせるエルネンデスに、ヒザを続ける山本。残り1分、左ヒザから左ミドル、左アッパーと山本は手数を弛めない。エルナンデスも前に出るが、そこでボディに攻撃を受けて動きが止まる。残り10秒、山本は左ハイから左ミドル、後回し蹴り、エルナンデスも右を伸ばす。最終回、終了の合図がなかなかなかったが、山本は攻めの姿勢を見せたまま戦い切った。
2R、さらに最終回をビッグラウンドとした山本。48-47が妥当なところだが、裁定結果が読み上げられるまで異様に時間が掛かる。そして、ジャッジの結果は、まずは49-48でエルナンデス、続いて49-47で山本、3人目は48-47で山本、4人目は47-47でドロー。ここまで2-1-1、最後のジャッジは48-47で山本を支持。最終ラウンドに根性のダウンを奪った山本真弘が、3-1で世界王座を奪取した。