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【Metamoris04】サウロとコンプリードの名人芸

Ribeiro vs Medeiros【写真】2人のレジェンドが重厚な柔術を魅せてくれた(C)METMORIS

<道着/20分1R>
サウロ・ヒベイロ(ブラジル)
Draw.
ホドリゴ・コンプリード・メデイロス(ブラジル)

茶帯時代のアカデミー対抗戦でアリアンシを優勝に導き、一気に注目を浴びた90年代末期と同様に髪の毛を染めてマットに上がったコンプリード。しっかり握手を交わし、まずは立ちから試合がスタート。ダブルレッグからすぐに立ち上がったコンプリードの帯を取ったサウロが逆に引き込む。巴投げを狙ったようだが、コンプリードが潰した形だ。パス狙いを襟を掴んで態勢を整えるサウロが立ち上るも、コンプリードがバックへ。サウロが胸を合わせ、クラシカル柔術マッチは、意外にもMMA的なスクランブルを見せる。

ここから立の展開が続き、コンプリードが立ったままで小手搾りを仕掛ける場面も。ノーポイントながらテイクダウンに拘るのが、両者の矜持か。と、13分を切ったところで、サウロが背負い投げを決めてトップへ。ハーフガードのコンプリードに対し、サウロはワキ差しパスを狙う。ワキを差し返したコンプリードが、ラペルを取って潜り、あるいはXガードを狙う。襟を掴んで絞めを見せたサウロだが、バランスは取れていない。潜りから起き上がったコンプリードがリバーサルに成功する。

サウロは抑え込ませず、すぐに立ち上がる。サウロの大内刈りをかわしたコンプリード。サウロが前から帯を取ったのは、引き込んでからクローズドを取られるのを防ぐためか。頭をつけて押し合う両者、コンプリードがあおり、サウロが再び背負いを見せる。ここは担がせなかったコンプリード、立ちの状況が続く。サウロはジャンピンガードも寝技に持ち込めず、スタンドへ戻る。続いてコンプリードのダブルレッグ、サウロは倒れない。

残り3分45秒、ついにコンプリードがジャンピングガードで寝技に持ち込むと、観客席から拍手がわきおこる。サウロがパスを狙うと、左手を引き寄せたコンプリードがオモプラッタへ。腕を抜いたサウロがパスに成功する。足を戻そうとするコンプリードから、マウントを奪ったサウロ。足を一本戻してクォーターガードのコンプリードが、ディープハーフからあおってスイープに。トップを取ったコンプリード、サウロは柔術立ち。残り1分、ここでも観客から大きな拍手が起こる。再びガードを取ったコンプリードが帯をとってスイープ狙いと思いきや、バックへ回り込み、前方回転から足をフックに掛かる。サウロがガードに戻したところでタイムアップとなったが、レフェリーがそれに気づかず、20分15秒ほど戦ったレジェンド対決は痛み分けとなった。

立に拘りながら、寝技へ試合が移行すると、正統派というべきトランジッションとリバーサルの攻防が続き、名人芸のような柔術が見られた。「疲れた。僕らはグレイシーの弟子を代表して戦った。コンディショントレーニングが必要だ。ジムに戻り、また練習するよ」とサウロはらしいコメントを残した。

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