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【UFC175】最強ロンダに挑むデイヴィス、耐久力で勝機を広げる

Ronda Rousey vs Alexis Davis

【写真】知名度は抜群。強すぎるがゆえのヒール路線、それでもブーイングを一身に浴びた時に苦笑いを浮かべ、一瞬素顔を見せることがあるロンダ。そんな彼女の強気の仮面を耐久マッチで剥がすことができれば、デイヴィスの勝機は広がる(C)MMAPLANET

いよいよ開催が迫ってきたUFC175 「Weidman vs Machida」。5日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのマンダレイベイ・イベンツセンターで開催される同大会はメインのUFC世界ミドル級選手権試合以外にも、女子バンタム級でタイトルショットが組まれている。

チャンピオンはいうまでもなくロンダ・ラウジー。北京五輪女子柔道70キロ級銅メダリストの彼女はStrikeforce女子バンタム級王者を経て、UFC世界王者に。MMA戦績は9戦9勝、全ての試合でフィニッシュし、試合が2R以降にもつれこんだのはただの1度のみ。今や銀幕でも活躍し、最も知名度の高いMMAファイターということができる。そんなロンダに挑戦するアレクシス・デイヴィスはキャリア16勝5敗のカナダ人ファイターだ。

ロンダにとって初めてのブラジリアン柔術黒帯の対戦相手となり、柔道とどちらが強いかという発言も見られるものの──因縁のライバル=ミーシャ・テイト、五輪メダリスト対決となったサラ・マクマンと比較すると、印象の薄いファイターであることは否定しようがない。実際、ストライクフォースからインヴィクタFC、そしてUFCと女子MMAファイターの王道を歩んできたものタイトル戦線には無縁だった。

黒帯柔術家を売りにするにしても、カナダのグラップリング王者という肩書こそ見られるが主要柔術大会のリザルトから彼女の名前を見つけるのは難しい。2012年の柔術エキスポのスーパーファイトでかつての女王キーラ・グレイシーと対戦、ポイントで敗れているが腕十字で攻め込むシーンも見られた。キーラがハーフガードを取っている状態から、デイヴィスは腕十字を仕掛けていったのだが、MMAマッチでも彼女はインサイド・ハーフでのバランスが良く、勢いのあるパウンドを落すことができる。

シーザー・グレイシー柔術の流れで、2012年からカイオ・テハの下で柔術を習っており、そこで知り合った柔術コーチと結婚しているデイヴィスだが、MMAファイターとしては柔術ベースよりも、オールランダーとイメージの方が強い。ロンダ自身も「これまで戦ったなかで、最もウェルラウンダー」と語っている。ストライクフォース時代にはムエタイ・ファイターとコールされていたように右ローには特に勢いがある。打撃で試合を支配して、グラウンドでトップを取るとパウンドで削り、RNCというのがデイヴィスにとって理想の試合展開だろう。

ただし、彼女の右ローが最大の威力を発揮するのはサウスポーを相手に戦った時。前足をインサイドから削るローも、オーソのロンダとの戦いではアウトサイドからの蹴りとなり、ロンダのペースといえる組技に持ち込まれる危険性が高い。打撃が急激に伸びるロンダ、マクマン戦ではヒザ蹴りで試合を決めたが、打撃戦のなかで組んで倒すのが、彼女の戦いだ。となればデイヴィスに求められる柔術とは、グラウンドでの防御力。ロンダのパス、抑え込み、そして腕十字を凌ぐことが第一で、そこを凌げばスタンド戦でプレッシャーを強めていく。

Ronda Rousey【写真】女王の称号が相応しいロンダ。一般のファンにはジナ・カラーノ、MMAナードにはホーリー・ホルムと楽しみな試合が残されており、ここで転ぶわけにはいかない(C)MMAPLANET

もちろん、簡単なことではないだけだが、現時点でロンダはデイヴィスが攻めて勝てるチャンピオンではない。穴の無いデイヴィスだが、言い換えると突出した部分もない、それでも拮抗した勝負での精神面の強さは目を見張るものがある。だからこそ、大切になるのは守り、そして勝負に出るのは、試合の終盤。前述したようにロンダはこれまで3Rを戦った試合が1度だけで、その時もかなり口を開けているシーンが見られた。その疲れを遮断する攻撃力を持つ王者を崩すのは、ロンダの攻めの気持ちを上回る防御をベースとした耐久力。4R、5Rと試合が進みロンダが攻め疲れを見せることがあれば、初回開始時点ではごくわずかだったデイヴィスの勝機が、大いに広がることになる。

■ UFC175 対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] クリス・ワイドマン(米国)
[挑戦者] リョート・マチダ(ブラジル/3位)

<UFC世界女子バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] ロンダ・ラウジー(米国)
[挑戦者] アレクシス・デイヴィス(カナダ/2位)

<ヘビー級/5分3R>
ステファン・シュトルーフ(オランダ/12位)
マット・ミトリオン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ユライア・ホール(米国)
チアゴ・サントス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
マーカス・ブリメージ(米国)
ラッセル・ドーン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ユライア・フェイバー(米国/2位)
アレックス・カサレス(米国/11位)

<ウェルター級/5分3R>
ケニー・ロバートソン(米国)
イルデマウ・アルカンタラ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
クリス・カモージ(米国)
ブルーノ・サントス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ジョージ・ループ(米国)
ロブ・フォント(米国)

<ミドル級/5分3R>
ルーク・ザクリッチ(米国)
ギヘルミ・ヴァスコンセーロス(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ケビン・ケイシー(米国)
ババ・ブッシュ(米国)

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