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【WEC53】判定勝利挙げるも、反省しきりのシャロルス

■第8試合 ライト級/5分3R
カマル・シャロルス(イラン)
Def.3R終了/判定
バート・パラジェンスキー(米国)

ケージ中央に陣取ったシャロルスが、フックを振り回し距離を詰める。パラジェンスキーは左へ回りながらローを返すが、組みついたシャロルスはすぐにテイクダウンに成功する。インサイドガードからボディにパウンドを落すシャロルスに対し、パラジェンスキーは腕十字を仕掛ける。

腕を引抜いたシャロルスは、立ち上がってさらにボディにパウンド。ケージを背に立ち上がろうとしたパラジェンスキーの顔面にパンチを放つと、シャロルスはヒザをついて鉄槌を重ねていく。足を払ってパウンドを落そうとしたシャロルスに、パラジェンスキーはケージを掴んで態勢を入れ替えようとして注意を受ける。



距離を取って大きなパウンドを狙ったシャロルスだが、ここで隙ができパラジェンスキーも立ち上がる。鋭い右ローを伸ばすパラジェンスキーに対し、シャロルスも重いローを放っていく。

2R、ローの蹴り合いが続く中、シャロルスが右のパンチを伸ばすが届かない。パラジェンスキーの右ハイも空振りに終わり、再び両者がローから試合を組み立てていく。勢いで勝るシャロルスが、前に出てケージに詰まったパラジェンスキーにフックを見舞うが、単発に終わり明確に試合を支配するには至らない。

パラジェンスキーのハイで体をのけ反らせたシャロルスは、力強い打撃を放つがスピード不足か。真っ直ぐ前に出たシャロルスはダブルレッグを仕掛けるも、パラジェンスキーはしっかりとディフェンスし、ケージ中央に戻ると、再びハイキックを見せる。シングルレッグから、抜群のタイミングでリフトアップし、テイクダウンを奪ったシャロルスだったが、インサイドガードから攻め手に欠けるものの、ケージを背にして立ち上がろうとしたパラジェンスキーにパンチを連打してラウンドを締めた。

初回を、シャロルスと取るか、その判断で戦い方が変わってくる3R。まずはシャロルスのフックが連続でパラジェンスキーの顔面を捉える。再びテイクダウンを奪ったシャロルスだが、すぐに立ち上がったパラジェンスキーも左から右を伸ばす。頭を下げてテイクダウンのフェイントからフックを放つシャロルスの顔面を目がけて、パラジェンスキーのハイ、ヒザが飛び込んでくる。

ペースを握ったかに見えたパラジェンスキーだったが、シャロルスのスローな仕掛けのテイクダウンに背中をキャンバスに。パスを狙いながらパウンド落とすシャロルスはハーフからエルボーを放っていくと、立ち上がったパラジェンスキーのバックに飛び乗ろうとして、そのまま反対側に下りてしまった。パラジェンスキーはハイキック、ヒザ蹴りをヒットさせて反撃に移る。動きが完全に止まったシャロルスだが、そのままスタンドに踏みとどまりタイムアップを迎えた。

ジャッジの裁定は30-27、29-28、28-29のスプリットでシャロルスが判定勝ちを手にした。「2Rでスタミナが切れてしまった」と反省しきりのシャロルス。テイクダウンを武器に、どこまでUFCライト級戦線でやれるのか。勝って兜の緒を締めた。

<WECファイナル!!>
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