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【TPF6】ノーカル期待のハートは、減点響き痛み分け

2010.09.10

<ミドル級/5分3R>
コリン・ハート(米国)
Draw.3R終了/判定0-0(28-28、28-28、28-28)
ジョゼフ・ヘンリ(米国)

北カリフォルニアの新しい才能として、期待される20歳のハートがTUFシーズン11出演のヘンリと対戦。試合開始早々、ハートのローに合わせて、ダブルレッグで豪快にテイクダウンを奪ったヘンリ。ラバーガードを狙うハートの脇腹にパウンドを落とす。ケージを蹴りながら態勢を入れ変えようとしたハートだが、首を固めたハートにケージに押し込まれ思うように動くことができない。

エルボー、立ち上がりざまにアッパーを見せたヘンリは、両脇を差されながら、テイクダウンを再び奪うことに成功する。シングルレッグに出たハートに、ヘンリはアナコンダチョークを仕掛ける。首を引き抜いたハートがハーフからパウンド、脇を差してパスを狙うが、左足に絡みついたヘンリの両足を振り払うことができない。

足を戻しバタフライガードの態勢になったヘンリは、再びハーフになったところで、リバーサル。サイドを奪ったヘンリがパウンドを連打する。シッティングからまたもテイクダウンを仕掛けたハートは、ギロチンを切り抜けヘンリをキャンバスに仰向けにすると、一気にマウントを奪う。ハートがパウンドを落とし、リネイキドチョークを仕掛けたところで初回が終了した。


2R、スタンドでロー、ミドルを繰り出すハート。ヘンリも右を返していくが、打撃ではハートが優勢だ。と、ヘンリの右に、クロスの右をハートがヒットさせる。一瞬動きの止まったヘンリは、テイクダウン狙いでダメージをごまかしにかかるが、初回のような切れがなく、逆にハートに倒されてしまう。

ハーフからパウンドを落とすハートは、スイープを許さないようベースを作る。ブレイクが掛かり、試合はスタンドへ。左をヒットさせたハートは、じっくりとヘンリの出方をうかがうと、スイッチを繰り返す相手に右ミドルを放つ。

この一発が急所を直撃してしまい、試合は一時中断に。試合再開時に1Pの減点を命じられたハートは、逸るように左ミドルを見せるが、ここでテイクダウンを奪われる。サイドを取ったヘンリは急所の痛みが残るのか、トップを奪っても動きは鈍く、このまま2Rが終了した。

最終回、痛い失点を喫したハートは再びテイクダウンを奪われ、ケージに押し込まれる展開が続く。ギロチンの仕掛けも構わず、シングルからダブルに切りかえトップを奪い返したハートは、シングルを潰しながらエルボーを落とすも、再び態勢を入れ換えられる。

絶体絶命のハートはラバーガードを見せたが、3Rに入ると汗で滑り次の展開につなげることはできない。ここで再びレフェリーがブレイクを命じ、試合はスタンドへ。残り2分を切り、ここでビッグヒットが欲しいハートは、ヘンリのテイクダウン狙いを切り、バックへ回り込むと足を一本フックした状態で、リアネイキドチョークへ。時間がないと見た彼は、自らサイドへ戻るが、起き上がろうとしたヘンリの動きに呼応しバックを再び奪う。

今度は両足をフックして、首を絞めに掛かるが、試合時間はほとんど残っていない。ヘンリもそれが分かっており、頭をずらして防御に専念し、試合終了を迎えた。結果――ジャッジの裁定は3者とも28-28でドローに。レフェリーの一発ペナルティには疑問が残るが、ジャッジのスコアリングは、究めて真っ当な採択のように感じられた一戦となった。

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