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【UFN168】母国NZ大会のメインでフェルダーと対戦、ダン・フッカー「日沖戦で大きく変わった」

Dan Hooker【写真】日沖に勝利してから4年半、この間のオクタゴン戦績は7勝3敗のフッカー。今やイスラエル・アデサニャに続く、ニュージーランドを代表するMMAファイターだ (C)Zuffa/UFC

23日(日・現地時間)、ニュージーランドはオークランドのスパーク・アリーナで開催されるUFN168:UFN on ESPN+26「Felder vs Hooker」のメインで、ダン・フッカーがポール・フェルダーを母国で迎え撃つ。

UFCデビューは2014年6月、2戦目で日本大会に出場しマキシモ・ブランコに敗れた。当時、UFCに生き残ることができるとは──さいたまスーパーアリーナでフッカーの試合を見たファンの誰が思っていただろうか。

UFC在籍が5年を超え、母国大会のメインに立つフッカーにインタビューを試み、彼がUFCで戦い続けている秘訣を尋ねた。


──実は私はダンの試合に関しては、2012年の3月にマカオのLegend FCで取材させてもらっています。

Legend FCで戦っていた当時のフッカー。この頃はオーソドックスで構えている。日沖戦からサウスポーを取り入れ、今ではスイッチヒッターとして戦っている(C)MMAPLANET

Legend FCで戦っていた当時のフッカー。この頃はオーソドックスで構えている。日沖戦からサウスポーを取り入れ、今ではスイッチヒッターとして戦っている(C)MMAPLANET

「大昔だね(笑)! ジャダンバ・ナラントンガラグとナム・ウィチョルがメインだった大会で、凄い殴り合いをしていたよね。

あの頃はジャダンバやエイドリアン・パンのようになりたいって思って戦っていたんだ。ホント、今のような場所で試合ができるようになるとは全く想像もできていなかったよ」

──それが今や母国のUFCのヘッドライナーです。母国での試合は海外で戦う時とは気持ち的にも違うモノでしょうか。

「まず飛行機に乗って旅をする必要がないし、ファイトウィークもしっかりと眠ることができて楽しめている。普段から食べている食事が摂れて、何よりも家族と毎日会える。ホントは1週間も家族と離れるのって、簡単じゃないから。

そして所属するシティ・キックボクシングの皆が、身近で僕の試合を凄く楽しみにしてくれているのが伝わってくる。ニュージーランドの人々の視線、彼らのファイトナイトに期待する気持ちが、僕にエネルギーを与えてくれるんだ」

──皆の期待がプレッシャーになることはありませんか。

「僕のこれまでの試合を見てほしい。プレッシャーのある試合ほど、最高の動きができている。UFC2戦目でマキシモ・ブランコに敗れ、敗北が絶対に許されない状況でハツ・ヒオキと戦った。そして、あの試合で僕はキャリア最高のパフォーマンスを見せることができたと今でも思っている。

ここオークランドで、多くの母国のファンの前で戦うプレッシャーに晒される。その状況を自分のアドバンテージになるよう作用させるのさ」

──正直、マキシモ・ブランコ戦を日本で見て、次の試合で日沖選手を相手にダンがKO勝ちするとは思っていませんでした。

「ブランコとの試合の時と、あれ以降で僕は完全に別人だ。あの日本での試合で、UFCファイターたる動きができなかった。だからあの試合後は、自分を変えるためにあらゆる努力をしたんだ。UFCで戦い続けるってことは、自らが成長し続けて、あの場に立つのに相応しいファイターにならなければならない。

今もそう思い続けているし、試合に勝とうが負けようが1週間後にはジムに戻って、さらに進化するためにトレーニングに励んでいる。だから今の自分がある。

ただしハツ・ヒオキと戦ったときは、オーソドックスからサウスポーに構えを変えたという、他の試合とは違う要素が加わって来るんだ。あの時の僕ほど、激的に自分のスタイルを変えることができるファイターは決して多くないと思っている。

3カ月前にサウスポーに変え、ヒオキはオクタゴンのなかで凄く驚いていたと思う。絶対にそんなことを予期できていなかっただろうしね。小さな変化じゃない、大きなチェンジで進歩だった。あの試合で僕は大きく変わることができたんだ」

──ダンもそうですが、ニュージーランドは決してローカルショーが盛んに行われているわけではないのに、現ミドル級王者のイスラエル・アデサニャやダンなど、UFCでトップになれるファイターが育つことができるのでしょうか。

「レイ・セフォー、マーク・ハントがK-1で活躍したようにコンバットスポーツは長い間、ニュージーランド文化に溶け込んでいる。彼らはワールド・トップクラスでずっと戦ってきた。

そして彼らのコーチから、次の世代のコーチが育ち、彼らの歴史は僕らの世代に受け継がれている。実際、僕のコーチはレイ・セフォーの指導者の教え子だしね。先代の経験、知識がいくつのも世代に引き継がれているんだ。

確かにMMAの大会は多くないよ。でも僕もそうだし、イスラエルにしても若い頃に多くのキックボクシングの試合を経験している。キックの経験が、ファイターとして成長の礎になっていることは間違いない。それは他のファイターにも当てはまることで、キックからMMAに転向した時点で既にファイトの経験が豊富なんだ」

──では日曜日に戦うポール・フェルダーの印象を教えてください。

「とにかく前に出て、対戦相手にダメージを与えることができる攻撃力を有している。でも、僕は彼が持っていない多くのテクニックがある。ポール・フェルダーよりも、僕は引き出しが多い。

ポールは間違いなくタフな相手だ。能力が非常に高い。だからこそ、僕の能力を引き出してくれるだろう。彼のプレッシャーを如何に止めることができるか。彼が前に出てくることは承知の上で、まずそこを受け止めて好きに動かせない。そして、ポールが下がるようにこちらから仕掛ける。どっちが勝っているのか、見ている人達にも単純明快な試合になるだろうね。もちろん、勝つのは僕だよ(笑)」

──今はフェルダー戦に集中しないといけないですが、この後に関してはどのような画を描いていていますか。

「ポールに勝ったら……当然トップ5と戦いたい。そうだね、他の大会のメインイベントでトップ5の連中と試合がしたいと思っている」

──ダン、今日はありがとうございました。では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「いつの日か、また日本を訪れて皆がいるジムで練習したい。日本という素晴らしい国を満喫したいんだ」

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