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【Grachan42&Gladiator011】心機一転、グラチャンで坂巻魁斗と戦う獅庵「今回の試合は楽しんで戦う」

Shian【写真】局面、局面では良いモノを出させている獅庵だけに、自分の流れを維持して戦うことが大切だ(C)MMAPLANET

22日(日)に東京都大田区の大田区産業プラザPIOで開催されるGRACHAN42 X GLADIATOR11で獅庵が、グラチャン初参戦を果たし、坂巻魁斗と戦う。

西の一撃必倒MMAファイターは、パンクラス・フライ級戦線で注目を集めるも、その一撃が空回りしウィンニング・トラックから外れてしまってきた。

バンタム級転向も初戦を落とし、心機一転──新天地で戦うことを決めた。その決断の背景には、MMAファイターとして完成度が上がっている自身への信頼度の高さが存在している。


──今回、グラチャン参戦を決めたのはなぜでしょうか。

「パンクラスに出てきて、こないだ負けた時にちょっと戦う環境を変えてみようと思いました。前から手塚基伸選手や鍵山雄介選手、それに大阪に戻ってきた時にパラエストラ東大阪に出稽古に来ていた阪本洋平選手とかが『グラチャンえぇよ』って言われていたので。

それで岩崎代表とお会いして、話をしたら凄く情熱を持っている人でした。東京にも呼んでもらえるし、勝ってまた目立って行ければと。やはり敗北が続いて……でも自分が弱くなったとかなくて、むしろバンタム級に上げて良くなっている。なので、また一からやってみようかと思いました」

──黒星が目立ってはいますが、良い相手と戦っていました。

「翔兵選手、高橋誠(神龍誠)選手とかやってきた相手は強いし、チャンピオンになっていますからね」

──そういうなかで三村亘選手とバンタム級に転向した試合で敗れたというのは、大きかったですか。

「正直、そこはありました。でも、バンタム級で戦えるという手応えは持てたんです」

──バンタム級転向は減量が厳しかったということですか。

「そうですね、減量でヘロヘロになっていました。でもバンタム級になると力負けするとかあったので、フライ級を続けていたのですが、高橋選手と戦った時にもう無理やと思いました。バンタム級でもスピードは落ちないし、力も入るようになっています。相手も大きくなりますが、フライ級の時よりもできることは多くなっています」

──打撃の一発はある、故にそこに寄り過ぎてテイクダウンされていた。そしてテイクダウンをいやがって、打撃の威力が落ちてしまう。そんな風に見えました。

「組み技に苦手意識はもう今はないです。柔術をしっかりとやっていますし、組みの基礎やレスリングの強化もやってきました。その辺は少しずつ、役に立ってきている感触はあります。

やっぱり苦手意識があったので、そこの克服はしてきました。今は凄く良いイメージでできているので、その辺りは変化していますね。壁の攻防はテイクダウンされない自信もあります。ただし、背中を見せてしまうところがあって。

極められなくても、そこで時間を使ってしまうので対策もしてきました。あと打撃もカラテ一辺倒から、ボクシングを取り入れて。以前は僕の殺気が凄すぎて、一発狙いになって。そこでテイクダウンに賭けてきた相手に、獅庵は寝かせてとけば弱いっていう意識は持たれていたと思います。

今では、前みたいに踏み込みだけでなくて上下を散らすとか、どんどんできているので。そこを出せると自分がコントロールして、一発頼りで無い打撃でKOをできるんじゃないかと」

──そんななか坂巻選手。ゴリゴリとグラップリングをしてくる印象です。

「う~ん、でも打撃も凄い思い切り打ってくる積極的な選手だと思います。組み技も下からどんどん狙ってきますし。凄く良い選手なので、向こうのペースにはまると厳しい試合になると思います。

なので僕も自分の方からテイクダウンをも狙うし、打撃も好戦的に来てくれるなら、その辺は噛み合うかなって」

──この試合を経て、目指すところはどこでしょうか。

「まずはグラチャンでベルトを狙います。それはパンクラスで戦っていたときと同じです。チャンスがあればどこの団体でも戦ってみたいですが、今はグラチャンで頑張っていきたいです」

──だからこそ、大切な一戦になりますね。

「そうなんですけど、坂巻選手は強いですし……でも、そこまで気負っていないです。勝つことは大切ですけど、勝敗に拘って自分が出せなくなる方が嫌なので、やってきたことを100パーセント出したいです。だから今回の試合は楽しんで戦うことですね。思いっきりやります!!」

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