【WEC44】ローラー一本勝ち、カスティーリョは判断ミス!?
■第7試合 ライト級/5分3R
シェーン・ローラー(米国)
Def.3R3分32秒/リアネイキドチョーク
ダニー・カスティーリョ(米国)
【写真】レスリングを得意とするカスティーリョだったが、グラップリングの総合力ではローラーが上回っていた (C) MMAPLANET
オーソドックスから、互いに牽制のジャブを放っていく両者。時折、カスティーリョが左フックにボディ、ローラーがローを織り交ぜていく。
ダブルレッグから、カスティーリョをケージに押し込んだローラーは、差し合いからヒザ蹴りを狙ったが、カスティーリョが距離をとると、今度は反対にパンチから胴タックルでケージへと押し込み、テイクダウンに成功した。
だが、すぐに立ち上がったローラーは、すぐさま右を狙うも、この動きにテイクダウンを合わせたカスティーリョ。それでも、倒されたローラーはここで見事なスイープから、ギロチンを仕掛けていった。しかし、これがすっぽ抜け、上になったカスティーリョは、ガードからパウンドを返し、1Rが終了した。
2R、プレッシャーを強めていくカスティーリョが、左右のフックを振り回し、一気に前進。押し返すように前に出てきたローラーの動きに合わせ、1R同様、テイクダウンを奪った。だが、すぐに立ち上がったローラーは、スタンドでパンチからヒザのコンビを披露。その一撃がカスティーリョの顎を捉えると、ケージに押し込み、テイクダウンへ。
ケージにもたれたカスティーリョへパウンドからギロチンを仕掛けたローラーは、これを嫌がり、背を向けた相手のバックマウントを奪うと、側頭部にパウンドを放っていく。すると、立ち上がって、ローラーを前に振り落としたカスティーリョが反撃。がぶった状態から強烈なパンチを返し、両者がスタンドに戻ったところで2Rが終了した。
3R、肩で息をする両者。カスティーリョがワンツーから、ボディフック。ローラーのタックルを潰して上を取った。ローラーもギロチンの体勢から足を抜いて立ち上がってみせたが、再びローラーを寝かせたカスティーリョはマウントを奪取。だが、下から抱きかかえてくるローラーに対し、突然立ち上がったカスティーリョはスタンド勝負を選択したが、これが裏目に。スタンドでバックを奪ったローラーは、そのままグラウンドに移行し、リアネイキドチョークで一本勝ち。カスティーリョは、その選択が悔やまれる無念の一本負けを喫した。