【UFN151】ドナルド・セラーニが、じっくりとイアキンタを攻めぬき3-0で快勝
<ライト級/5分5R>
ドナルド・セラーニ(米国)
Def.3-0:49-45.49-45.49-46
アル・イアキンタ(米国)
ガードを高く、じっとした構えから低くサイドを剥き距離を詰めたイアキンタ。セラーニは落ち着いてバックステップし、イアキンタは普通の間合いと構えに。セラーニはローを蹴り、低い構えのイアキンタをハイキックで状態を起させる。右を当てたイアキンタ、セラーに左ミドルハイ、ローを蹴り左ジャブへ。イアキンタの右オーバーハンドは空振りとなり、セラーニがロー、前蹴りとキックを多用する。
その蹴りを捌いてオーバーハンドを狙うイアキンタは、遠い距離のボクシングでアッパーを入れるも左フックを被弾、ハイキックを見せられ入りづらくなったか。シングルに右の蹴り→ヒザを合わせたセラーニが初回を取った。
2R、ローを続けるイアキンタが、左フックを合わせようとする。左ローを効かせたセラーニは、右アウトサイドより左インサイドのローを多くする。イアキンタは右を2発当てたが、ラッシュをかけず間合いを取り直す。前に出るイアキンタ、セラーニが左に回り間合いを取り直す。重い右ローを入れたセラーニ、互いに慎重な試合を続ける。イアキンタはワンツーで前へ。さらにクロスを当て、判断の難しいラウンドとなった。
3R、ローから前蹴りを見せるイアキンタ。セラーニは左ジャブから右ハイを狙う。イアキンタはワンツーの右を当てるが、左ローを続けて蹴られる。手探りの展開が続き、ミスができない試合のなか、セラーニが左を当てイアキンタも呼応するが、すぐに間合いを取り直す。右ハイに軸足を払ったイアキンタ、すぐに立ち上がったセラーニは右オーバーハンドに右ロー、続いてガードの上から右ハイを蹴る。と、イアキンタの踏み込みに左ジャブを当ててセラーニがダウンを奪い、パウンドの追い打ち。ポイントだけなく、ダメージを与えるラウンドとなった。
4R、ダメージが残っているイアキンタは前蹴り2発でダウン。殴られながら立ち上がったところで、セラーニはじっくりと左ジャブを狙う。流血が目立つようになったイアキンタは足を使い、左フックを打ち込む。セラーニはロー&ハイで流れを譲らず、左アッパーを打ち込む。ここからパンチを重ねたセラーニは、回るイアキンタを無理やり追いかけない。
このままでは勝ち目のないイアキンタが、いつ勝負を掛けるか。ローも効かされ構えを変えるイアキンタを連打で追い込むセラーニ。イアキンタも右を思い切りふるい、シングルレッグへ。足を抜いたセラーニがこの回も取った。
5R開始前にドクターチェックを受けたイアキンタ、試合は続行され左ジャブから前に出る。セラーニは前蹴&ロー、右オーバーハンドを受けても右フックを返す。素早い左ジャブを入れ、左右のローを蹴りこむセラーニは一発だけを気をつけて戦えば勝利を手にすることができる。
イアキンタが右をヒット、逆転にはフィニッシュが必要だが残り2分を切っても勝負は賭けない。ばかりか連打に下がるイアキンタ、このままでは勝ち目はない。とイアキンタはローをキャッチしシングルレッグへ、切ったセラーニが右ハイを繰り出す。イアキンタも右ハイを返すが、ここからセラーニが連打でラッシュを掛ける。最後のチャンスに距離を取り、テイクダウンを狙ったイアキンタがヒザを受けてダウン。パウンドを落としたセラーニが、しっかりと試合を締めて3-0の判定勝ちを手にした。