【UFC104】スティーブンソン、フィッシャー相手に貫禄V
■第8試合 ライト級/5分3R
ジョー・スティーブンソン(米国)
Def.2R4分3秒/TKO
スペンシャー・フィッシャー(米国)
【写真】宇野薫に辛勝したフィッシャーを相手にしなかったスティーブンソン。UFCライト級戦線は層が厚く高次元のサバイバル戦が繰り広げられている (C) ZUFFA
距離を詰めてローキックを繰り出すスティーブンソンは、小刻みのステップとスイッチでフィッシャーを困惑させる狙いか。ヒザ蹴りからパンチを繰り出すフィッシャーだが、元来、典型的なカウンターファイターのため、クリーンヒットはできない。
シングルレッグでフィッシャーをケージに追い込んだスティーブンソンは、ダブルレッグに切り替えるがフィッシャーはケージを背にして、耐えきる。左目じりをカットしたフィッシャー、四つ組みが続くとレフェリーがブレイクを命じる。
スティーブンソンの前進に合わせ、左右とコンビネーションを見せたフィッシャーだが、スティーブンソンはローを受けながらも、テイクダウンに成功する。スティーブンソンは、そのままバックコントロールからパウンドを集中し、初回を終える。
2R、フィッシャーの左ハイ、ジャンピングニーをかわしたスティーブンソンは左を当てつつ、テイクダウンの機会をうかがう。ヒザ蹴りを掴み、テイクダウンに成功したスティーブンソンはフィッシャーをケージに追い込んでいく。ケージを蹴りあげ、腕十字を狙うフィッシャーだが、スティーブンソンはここでアキレス腱固めを一瞬見せ、直後にトップに戻りハーフへ。スティーブンソンはエルボーを落としながらマウントを狙うも、フィッシャーはハーフで粘りを見せた。
エルボーを連打するスティーブンソンは、パスに成功しサイドからフィッシャーの左腕を右足で跨ぎ、右腕を左手で制し、ガラ空きになった顔面にエルボーを連打。両腕を塞がれ、ディフェンスができないフィッシャーが10発以上のエルボーを受けたところで、レフェリーが試合をストップ。スティーブンソンがフィッシャー相手に完勝劇を見せた。