【UFC104】バリー、逆転TKO勝利に涙
■第5試合 ヘビー級/5分3R
パット・バリー(米国)
Def.2R2分30秒/TKO
アントーニ・ハードンク(オランダ)
【写真】ハードンクのローで出足を止められたものの、思い切り飛び込んでパンチを打ち込んだバリー (C) ZUFFA
ハードンクのローに、パンチを合わせるバリー。ハードンクの右ハイが空を切る。距離を潰してヒザを狙うハードンクだが、バリーの顔を払いながらローを入れたときに、指が左目をかすめる。インターバル後、ハードンクの左右のローがリズミカルにバリーの左腿にヒットし始める。
ここでテイクダウンを狙ったハードンクは、クロスフィックからサイドを奪われたが、何とかハーフに戻す。シングルレッグから立ち上がったハードンクは、ハイ&ローで再び試合の主導権を握ろうとする。ローをカットしないバリー。ローのダメージが蓄積し始めたか、鋭いパンチを振り回すが、足が前に出ない。
2R、前に出れなくなったと思われたバリーのパンチがクリーンヒット、ハードンクが尻もちをつく。グラウンドへ移行しなかったバリーは、スタンド戦で再び右をヒットさせる。続いて左を伸ばし、ハードンクのバランスを崩したバリー。さらにバリーの右フックがそのこめかみを撃ち抜くと、ハードンクは前方に崩れ落ちた。
足が利かず、ガードが取れなかったハードンクの顔面にバリーがパウンドを落とす。ハードンクはシングルレッグを狙うが、腹這いで動けなくなるとレフェリーが試合をストップ。バリーが涙のTKO勝ちを手にした。