【Grachan36】国内ライト級、隠れた実力者の能力が明らかに。山本琢也が岸本泰昭に完勝＝ライト級王者に
【写真】なのはちゃん3歳、お父さんの誕生日プレゼントの意味はまだ分からないか（笑） (C)MMAPLANET
9日（日）、東京都大田区の大田区総合体育館でGRACHAN36が開催された。から、タイトルマッチの4試合をレポート。第3弾は国内ライト級トップクラスの攻防が繰り広げられたGrachanライト級王座決定戦、山本琢也×岸本泰昭戦の模様をお伝えたい。
＜Grachanライト級王座決定戦／5分3R＞
山本琢也（日本）
Def.3-0
岸本泰昭（日本）
左ローを入れ組み付いた岸本がシングルレッグへ。バックを伺う山本を崩し、ダブルに移行した岸本はケージに押し込んでテイクダウンに成功する。
すぐに立ち上がった山本はシングルから右ワキをすくわれ背中をマットにつかされる。山本はケージまで移動し立ち上がると、岸本の得意とするボディロックで組まれても倒されず、小外掛け、ダブルレッグを切り続ける。
岸本もケージに押し込んでバックを伺うが、山本は腰に乗せる投げを打ち、ここからのスクランブルからついにトップを奪うことに成功する。ここでヒザ十字を狙う岸本の対し、足を抜いた山本が背中に乗り腹固めを狙う。
これを振り落しにかかった岸本は、頭に足を絡めて耐えていた山本からトップを取り、直後のスクランブルでシングルに抱えて左フックを振るっていく。
山本はバックに回り込むことに成功すると、岸本は前転からヒザ十字を再び狙う。これは組み合いが精神的に厳しくなってきた前兆か……。尻を蹴って起き上がった山本がサイドバックへ。岸本が立ち上がり、ケージに押し込まれた状態で初回が終わった。
2R、山本が圧力のある打撃戦で間に出ると、岸本が組みへ。ここで山本は豪快な払い腰で投げ切ると、立ち上がろうとして左手を差してきた岸本を潰してパウンドを落とす。それでも立ち上がった岸本が山本をケージに押し込むなか、ブレイクが掛かった。
左を振って組んでいった岸本は、バックを取られるとまたも前転してヒザ十字を仕掛ける。足を抜いた山本が亀の岸本に力のある左のパウンドを打ちつける。
前転すら許されず殴られる岸本は、何とか起き上がってキムラロックへ。振りほどいた山本が左腕を差し上げてテイクダウン。またも亀になった岸本にパンチをうちつけ、起き上がったところで、小外刈りで倒して後方からパンチを打ち込む。
ワキを潜ってバックに回り込んだ岸本が、立ち上がって胸を合わせて来た山本の腹にヒザを突き刺したところでラウンド終了を迎えた。
最終回、劣勢の岸本が左ハイを放つ。一瞬棒立ちになった山本だが、右振るって前に出るとそのままテイクダウン。山本は立ち上がってローを入れ、試合はスタンドに戻る。
オーバーフックからの払い腰を耐えた岸本が山本をケージに押し込む。体を入れ替えつつ、ヒザ、細かいパンチの応酬へ。離れた山本に岸本は左フックから三日月蹴りを見舞う。
さらに岸本は打撃で攻めていくが、山本が組みつきケージに押し込まれヒザ蹴りを入れる。体を入れ替えてケージに山本を押し込む岸本だが、この展開では逆転を見込めず、離れての一発が必要だ。
そして離れ際に右ストレートを当てた岸本は、自ら組みに行ったが、距離を取り直して左ミドル。山本は右を打ちながら組みついてテイクダウンを狙う。岸本も亀から起き上がってケージに押し込むが、担がれるように投げ切られサイドで抑え込まれる。
それでもあきらめず、背中を見せて殴られる覚悟で亀になり、シングルを仕掛けた岸本だったが、山本は頭を押して潰しエルボーを背中に落とす。岸本は腰をあげてダブルレッグへ。組み合ったまま姿勢が高くなった両者、ここで山本が小外掛けと同時に岸本の顔プッシュし後方に押し倒す。
背中を取った山本のパウンドに前転した岸本がシングルに出たところでタイムアップに。
岸本に組み勝った山本は、体の強さと的確な反応という部分で──未知だった実力をまざまざと見せつけライト級のベルトを獲得した。
今後も家族との生活が一番という新チャンピオンは愛妻の結衣さんと、この日が3歳の誕生日だった愛娘なのはちゃんをケージに招き入れ、ベルトとともに記念撮影に収まった。
