【UFN19】真っ向勝負のスタンド戦はクォーリーに
■第7試合 ミドル級/5分3R
ネイト・クォーリー(米国)
Def.3R終了/判定
ティム・クレドゥアー(米国)
【写真】劣勢になるも、カウンターでダウンを奪って攻守逆転――。そんな戦いとなったクォーリー (C) ZUFFA
両者、距離を取りながら軽くジャブやミドルで牽制するなか、クレドゥアーの右ミドルがクォーリーにヒット、さらに右ストレートが伸びるが、クォーリーも近距離からの右フックで反撃をする。前蹴り、左右のミドルを見せるクレドゥアー、続いて両者のジャブが交錯する。
クレドゥアーの右に、同じく右を合わせるクォーリーだが、攻め終わりにローキックを受ける。飛び込んで右を放つクォーリー。そのパンチ+蹴りともクレドゥアーよりややスピードが遅い。クレドゥアーの左から、右ミドルを受けたクォーリーは続いて左フックを浴びてダウン。シッティングガードからシングルレッグで危機を脱しようと試みるが、すかさずバックに飛び乗ったクレドゥアーがリアネイキドチョークを見せる。クォーリーは体を捩じり、マウントを許しつつ、スクランブルから立ち上がる。右ボディを放ったクォーリーだが、鼻血を流し、左右のフックを受け、1Rを終えた。
「もう打ち合うな」とセコンドの指示を受けたクォーリー。クレドゥアーの勢いが増して左ハイで態勢を崩す。一気呵成にパンチの連打を見せたクレドゥアーだが、クォーリーの右ショートがヒットし、逆にダウンを喫してしまう。形勢逆転したクォーリーは、トップからパウンド&エルボーを落とす。
足を利かせるクレドゥアーに、攻め疲れかクォーリーはインサイドガードで大きな動きを見せない。巧みなガードワークを見せるクレドゥアーが蹴りあげて距離を取ろうとするが、クォーリーは距離を潰してトップキープに徹しラウンドが終了。クォーリーがスコアをタイに戻した。
最終ラウンド、仕切り直しに成功したクレドゥアーがクォーリーをケージに詰め、左右のフックで追い込んでいく。が、再びクォーリーの右が彼の顔面を捉え、ダウンを喫する。ガードから、後方へ下がり立ち上がることに成功したクレドゥアーは、ここからノーガードの打ち合いへ。オクラホマシティの観客の大歓声が沸き起こる中、三度ダウンを奪ったクォーリーがパウンドを落とす。ヒールホールドを仕掛けたクレドゥアーだが、クォーリーは足を引き抜いてサイドを奪おうとする。
クレドゥアーは前方回転からガードを取り直し、クォーリーのパウンドに対し、エビで距離を作って防ごうと試みる。死力を尽くした両者の攻防は、残り30秒でレフェリーからブレイクがかかり、最後のスタンド戦へ。逆転を掛けて、左ハイを放ったクレドゥアーは、バランスを崩してもすぐに立ち上がり、ハイ。さらにミドルと左足をあげ続ける。まるで西部劇を思わせる真正面から勝負は、29-28が二人、29-27が一人と、3-0でクォーリーが判定勝ちを手にした。