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【Bellator185】右目が塞がったムサシが、何とかシュレメンコから判定を勝ち取る

<ミドル級/5分3R>
ゲガール・ムサシ(オランダ)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
アレキサンダー・シュレメンコ(ロシア)

サウスポーで構えたシュレメンコに対し、左アウトサイド―を蹴る。左オーバーハンドのシュレメンコを前蹴りで突き放すムサシ。シュレメンコが後ろ回し蹴り、スピニングバックフィストを見せる。距離を詰めたムサシは右ハイ、シュレメンコが左オーバーハンドを打ち込む。ここで組んでいったムサシがケージに押し込み、ギロチンを防いでテイクダウンそのまま足を束ねてパンチを打ちこむ。

スクランブルでバックを狙ったムサシはボディロックでテイクダウンを奪った直後にバックを奪い、フェイスロック。これは極まらなかったが、腕を変えてフェイスロックを仕掛ける。右目が腫れているムサシが、バックマウント&エルボー。ケージを背にしてやや窮屈な状態から、背中をつけてRNCも極め切れない。

四の字フックはやや上体が上方になり、絞めは極め辛い。ついに胸を合わせたシュレメンコが立ち上がると、ムサシはすぐに組んで尻餅をつかせる。スクランブルでバックに回り、キムラロックにバックを制したムサシ。シュレメンコはここでも胸を合わせて立ち上がり、パウンドをうちつける。起き上がったムサシは組んでケージにドライブ、ここで初回が終了に。ムサシは右目が大きく腫れあがっており、ドクターチェックが入る。

完全に目が塞がっているムサシだが、ドクターは試合続行を認める。シュレメンコが思い切り右スピニングバックフィストでバランスを崩す。すぐに立ち上がって左ミドルを入れる。ムサシは距離が合わず、蹴り足を取られると引き込むようにグラウンドへ。

シュレメンコが付き合わず、スタンドで待ち受けて左オーバーハンド。ムサシのダブルレッグを切って、スピニングバックキックを狙う。右ボディから左を振るうシュレメンコに対し、ムサシはテイクダウンが決まらない。と、左に続き右を当てたシュレメンコにムサシが組みついてケージへ。

シュレメンコが押し返し、スピニングバックフィストを2連打。直後の左に組んだムサシがバックをとりにいくも、シュレメンコは右足に組みつきテイクダウンへ。スクランブルでバックに回ったムサシが、後方にすかしてテイクダウンからサイドを奪取する。残り1分、スクランブルでバックを制したムサシがRNCへ。極め切れないとみると、エルボーを入れてバックキープのムサシだが、この回のポイントは微妙だ。

最終回、シュレメンコが左ストレート、そして左ハイを繰り出す。ムサシは右ジャブ、関節蹴りを繰り出す。左手でヒザを触りつつ、右オーバーハンドを見せたシュレメンコが飛びヒザ。ボディ、左フック、さらに回転バック拳とアグレッシブに攻め続ける。ムサシは組み際でアッパーも、中間距離以上では打撃戦を戦うことはできない。

左を振るって前に出るシュレメンコが左ミドル、ムサシは懸命に組みに行く。左を差したムサシをシュレメンコが払い腰で投げ、トップを奪う。立ち上がったムサシをリリースすると左を当てる。ムサシも右を返したが、厳しい展開に。蹴りに左フックを浴びたムサシの軸が乱れて来る。テイクダウンも決まらないムサシが引き込むとシュレメンコはボディにパンチを落とし、パウンドの打つ態勢を取る。

担いでバック、ワキ腹にヒザを入れたシュレメンコがスタンドに戻ると、スピニングバックキック。続いて左、右フックを入れるとムサシがふらつく。シュレメンコ優勢のまま試合はタイムアップに。初回の左オーバーハンドが試合の流れを決めた一戦は、3-0でムサシに凱歌が上がった。2Rをジャッジはムサシのラウンドとしたことになる。そして、「彼はグレートパンチャーだ。目が見えなくなって、プレッシャーを与えることができなくなった」とムサシは疲れ切った表情で語った。


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