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【UFC99】シウバ、熱戦繰り広げるも結果は伴わず――

2009.06.14

(C) MMAPLANET■第12試合 ライトヘビー級/5分3R
リッチ・フランクリン(米国)
Def.3R終了/判定3-0
ヴァンダレイ・シウバ(ブラジル)

【写真】メインを盛り上げたシウバは、UFC復帰後1勝3敗と苦しい戦績に。ミドル級転向で再起を図ることになるのか―― (C) MMAPLANET

会場人気はミルコ・クロコップとともにダントツに高いシウバ。セコンドにはシュートボクセ時代の参謀ハファエル・コルデイロがつく。序盤はなかなか距離を詰めない両者だったが、まずはシウバが様子見のローを蹴っていく。

そして、全盛期さながらに思い切り拳を振り回すフックを放つが、フランクリンも果敢に打ち返していくと、シウバはハイキックの直後に、組みついてテイクダウンを奪う。


パウンドを落とすシウバだったが、トップをキープすることはできず、ギロチンを仕掛けてすっぽ抜けるように逆にトップを許してしまう。バックに回ってパウンドを落とすフランクリンが互角の展開に持ち込んで初回を終えた。

2Rになっても、互いの距離はなかなか縮まらないが、手数は両者とも多くなる。互いに蹴りを織り交ぜながら、パンチを狙う展開も今一歩、踏みこみが足りず、両者バランスを崩すシーンも見られ、精神的に厳しい戦いなのか、疲れが目立ってくるように。

館内のシウバ・コールを受け、最終ラウンドに入ると、一気にシウバが距離を詰めて攻めあげた。これに対し、フランクリンも真っ向から受けて立とうとするが、ケージ際に追い込まれてパンチを繰り出されると、動きが止めまってしまうシーンもあった。

一瞬、両者に間ができると、シウバは両手を振り上げ、観客を煽り、1万2000人以上集まった観客からは、まるでサッカー会場を思わせる地鳴りのような歓声が起こる。バランスを崩しながら、パンチを打ち続けるシウバだったが、フランクリンはここでテイクダウンに成功。打ち合いの果ては、ポイントを頭に入れたファイトを展開したフランクリンが3-0の判定でシウバを破った。

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