【UFC99】ハーディ3連勝も、デイビスは判定に怒り
■第7試合 ウェルター級/5分3R
ダン・ハーディ(英国)
Def.3R終了/判定2-1
マーカス・デイビス(米国)
【写真】UFC3連勝で難攻不落のウェルター級でジワリと浮上したダン・ハーディ。次戦はいよいよ上位戦線との対戦か (C) MMAPLANET
赤いパンツに赤いモヒカンで登場したハーディに、アイルランド共和国の国旗を掲げて入場する35歳のデイビス。試合前から舌戦を繰り広げていた一戦は、サウスポーのデイビスが踏み込んでのロー、ミドルを蹴り、左ストレートから一気に組み付いていった。
ハーディが差し返そうとしたところで、デイビスはサバ折りでテイクダウンを奪うと、細かいパウンドを放っていく。ガードに戻したハーディが反転しようとしたところで、バックを奪ったデイビスだったが、負けじとハーディも正面を向き、立ち上がることに成功した。
すると、ハーディは相手の足を踏みつけると強烈な右のヒジ打ち、左フックを放ち、デイビスが前のめりにバランスを崩したところへパンチを連打。ハーディが劣勢のラウンドを盛り返したところで1Rが終了した。
2R、ロー、ミドルを多用するデイビスに、ハーディはパンチを合わせていく。ワンツーからフックを放ち、前に出ようとしたデイビスに、ハーディは首相撲からその顔面に強烈なヒザ蹴りを突き上げると、デイビスがダウン。ハーディはパウンド&ヒジ打ちで仕留めようとするも、ここでデイビスは下から腕十字を狙っていった。
ブレイクがかかりスタンドへ戻った両者。デイビスはハーディをケージ際まで押し込んだが、首相撲で押し返したハーディ。それでも、残り20秒、左フックからテイクダウンを奪ったデイビスがパウンドを落としたところで2Rが終了した。
最終R、デイビスの左ストレートにハーディが尻餅をつくようにダウン。ガードからヒジ打ちを繰り出し、パスを狙っていくデイビスは、一転、アンクルホールドからヒザ十字、ハーディの動きにあわせてヒールホールドへと流れるように足関節を仕掛けていった。
だが、立ち上がってスタンドに戻ったハーディは、テイクダウンに成功し、ヒジ打ち。残り2分をきったところで、デイビスがカットによるドクターチェックを受け、再開した。残り1分、ブレイクからスタンドに戻るや、デイビスは頭を振って前進し、互いに拳を交換したが、最後は組み合ったところで試合終了のホーンが鳴った。
判定の結果は、3者29-28ながらもスプリット2-1でハーディの勝利。敗れたデイビスは、判定に納得がいかない様子で、怒りを露にオクタゴンを後にした。