【SHOMMA】6/19追加カードはグリーンベレー×法律家
ストライクフォースの人材育成大会SHOMMA : Strikeforce challenger series 第2回大会が、6月19日(金・現地時間)にワシントン州ケントのショーウェアー・センターで開催される。当大会ではエリートXCのミドル級タイトルコンテンダーだったジョー・ヴィラセニョールとエヴァンゲリスタ・サイボーグ戦などが行われる予定となっていたが、11日(木・同)、新たにティム・ケネディとニック・トンプソンの一戦が行われると発表された。
【写真】メインに出場するジョー・ヴィラセニョール。エヴァンゲリスタ・サイボーグとのメインは決して引きの強いカードではないが、アンダーカードの充実ぶりからもストライクフォースの本気度が感じられる (C) MMAPLANET
ケネディはMMAキャリア5勝1敗の時点で、米国軍入りを果たし、その後は特殊部隊グリーンベレーの一員として、イラクやアフガニスタンに赴任。米国に所属したままでMMAに参戦することを許された最初のファイターだ。
米軍内での徒手格闘技大会ではベラトールFCのミドル級トーナメントに参加したデミアン・ステーリーにも勝利している。軍人MMAファイターでは、やはり元WEC世界ライトヘビー級王者ブライアン・スタンの知名度が高く、スタンがシルバースター勲章を手にしたサバイバル劇は有名な話だが、実はケネディもブロンズスター勲章を授与されており、グリーンベレーという機密性の高い部隊に所属しているため、なぜ勲章を手にしたのかも世に伝えることはタブーとされている。
「イランやアフガニスタン、あとは話してはいけない他の土地で僕が行ってきた活動は、0.1パーセントも口にしてはいけない。だけど、母国のために誰かがやらねばならないことをしてきたんだ」とケネディは胸を張る。
2006年7月に退役することなく、MMAで活動することを認められた彼の戦績は9勝2敗。あのメイヘム・ミラーとは1勝1敗という星を残しており、IFLがスカウトしたことでも彼の実力の高さが窺える。
そのケネディの対戦相手は、ニック・トンプソン。ボードッグで台頭しエディ・アルバレスにKO勝ち、エリートXCでは敗れてしまったもののジェイク・シールズとも対戦経験がある法律家の資格を持つファイターだ。
グリーンベレー×法律家という肩書を持ったファイター同士の対決は、ストライクフォースらしいカードだと言えるだろう。
この他、SHOWTIME中継枠には元TUFファイターのジョージ・グーゲルと、MTVのブリーズ・ビードダウンで高校の苛めっ子を相手に、ラバー系の下からのサブミッションを極めまくったコナー・ヒュンが対戦する一番や、ノーTVマッチにドゥエイン・ラドウィックやデニス・ホールマンが出場するバラエティなラインナップが出揃った。
■SHOMMA 6/19 対戦予定カード
<ミドル級/5分3R>
ジョー・ヴィラセニョール(米国)
エヴァンゲリスタ・サイボーグ(ブラジル)
<ミドル級/5分3R>
ティム・ケネディ(米国)
ニック・トンプソン(米国)
<ミドル級/5分3R>
コーリー・ダヴェラ(米国)
ルーク・ロックホールド(米国)
<ライト級/5分3R>
ジョージ・グーゲル(米国)
コナー・ヒュン(米国)
<女子バンタム級/3分3R>
シャイナ・ベイズレー(米国)
サラ・カフマン(カナダ)
主なノーTVマッチ
<ライト級/5分3R>
ドゥエイン・ラドウィック(米国)
ライル・ビアーボウム(米国)
<ウェルター級/5分3R>
デニス・ホールマン(米国)
セドリック・マークス(米国)