【UFC213】テイクダウン、ゼロ。押し込み続けたブレイズがオミランチョクをフルマークで破る
<ヘビー級/5分3R>
カーティス・ブレイズ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ダニエル・オミランチョク(ポーランド)
すぐに組んでオミランチョクをケージに押し込むブレイズ。ヒザ蹴りが急所に入ったとのころで、ケージ中央で再開となる。打撃の交換から、すぐにクリンチ戦に持ち込んだブレイズはエルボーを入れてダブルへ。オミランチョクはヒザを返し、ウィザードから腰をずらして胸を合わせに行く。
離れたブライズに左ミドルを蹴ったオミランチョク、ブレイズは再び組みに行って離れる。またもダブルレッグを仕掛け、ケージにオミランチョクを押し込むブレイズは、シングルに切り替え、アンクルピックとあらゆる手段をこうじてテイクダウンを狙うも、ここも目的を達せない。離れたブレイズにオミランチョクが左を当てたところで初回が終了した。
2Rも同じ展開が続き、客席からブーイングが起こる。テイクダウン防御を入れながら、打撃を振るうオミランチョクは、どうしても手打ちが目立ってくる。そのオミランチョクのハイキックにテイクダウンを合わせようとしたブレイズは、続くダブルにヒザを顔面に当てられる。
それでもクリンチ戦に持ち込んだブレイズは離れて左を当てる。オミランチョクは左ミドルを蹴るも、削られたか威力もスピードも落ちている。ローを急所に当てたブレイズにレフェリーから「当てる箇所を考えて蹴るように」と注意が入った。
最終回、左ハイを放つオミランチョクは踏み込みが深くなっている。ブレイズはここも真正面からのテイクダウン狙い。そしてシングルを切られる。このテイクダウン狙いをジャッジは攻め、もしくは打撃からの逃げ、どちらと判断するか。オミランチョクは右フック、左ボディを打つと左オーバーハンドへ。ブレイズもワンツーを返すも、左フックを被弾する。パンチを放って組みにいったブレイズをかわしたオミランチョクだが、左ジャブを2発被弾する。
そのパンチにテンカオを返したオミランチョクが、何とローシングルに出てブレイズに簡単に切られてしまう。打開策が裏目に出たオミランチョクだが、スクランブルからスタンドに生還する。完全に疲れたオミランチョクは最後の最後にスピニングヒールキックを繰り出すも空振りに終わり、試合は終わった。
結果、2017年新規定を取り入れていない今大会、ブレイズが判定勝ちを手にした。