【BFC07】ブランドン・ベラ夫人ケリーが、MMAデビュー
■第3試合女子バンタム級/5分3R
ケリー・ベラ(米国)
判定3-0
レスリー・スミス(米国)
【写真】筋金入りの打撃を見せたケリー・ベラ。寝技の展開も見てみたくなる、予想以上の強さだった (C)BELLATOR FC
「旦那がファイターだと、私が何をしているから理解しているから助かるわ。でも、一緒に練習することはあまりないいの。私は他のコーチとすることが多いわ」とブランド・ベラ夫人のケリー・ベラは初めてのケージへ。
前に出てくるスミスに、鋭いワンツーを入れるベラ。スミスの首相撲を抜け出し、ベラは当然のように右エルボーを放っていく。激しい両者の打ち合いに、会場から大きな歓声が起こる。上体を揺らして思い切りフックを振るうスミスに対し、ベラは軸のあるきれいなストレートを放っていく。合うんどの終盤にベラが組みついてケージに押し込むシーンが見られたが、ほぼ打撃オンリーの1Rは精度で勝るベラのラウンドとなった。
1Rが5分間のベラトールの女子戦、スタミナに不安も残るが、両者はあくまでも積極的に試合に挑む。ほとんどサークルケージで行われるキックボクシングの様相を呈してきたファイト、スミスのバックハンドブローでベラが鼻血を流す。しかし、ケージ中央でスミスのローに合わせて、放たれたベラの右ストレートでスミスがダウン。スミスはすぐに後方回転し立ち上がる。
最終ラウンド、動きに乱れが見られないベラは、左へ回りながら、スミスが前に出てきたところに右ストレートを打ちこむ。切れ味鋭い右ローを見せたベラ、どうしても下を向きながら拳を振るうスミスとは、レベルの違う打撃を見せる。
ならばと組みついてきたスミスを、反対にケージに押し込んでから距離を取るベラは、最後までイニシアチブを握ったまま勝負を終え、デビュー戦で見事な判定勝ちを手にした。鼻血を流すベラ、左目に大きな青タンを作ったスミス、二人の勇敢な女子ファイターにシカゴの観客はスタンディング・オベーションを送った。