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【UFN103】ジョー・ローゾン×マーチン・ヘルド、サブミッション・バトルMMAの宴

Lauzon vs Held【写真】ローゾン×ヘルド、目まぐるしいサブミッションMMAが展開されるか (C)MMAPLANET&BELLATOR

15日(日・現地時間)にアリゾナ州フェニックスのトーキングスティックリゾート・アリーナで開催されるUFC Fight Night103「Rodriguez vs Penn」。同大会のセミでジョー・ローゾン×マーチン・ヘルドのライト級戦が組まれている。


一昨年7月に五味隆典をTKOで下しているローゾンは、その後エヴァン・ダナムに敗れ、ディエゴ・サンチェスには86秒TKO勝ちしたもののジム・ミラーにファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得する好勝負でスプリット判定負けを喫している。

UFCで戦うようになり10年と4カ月、13勝9敗でボーナス15度獲得しているローゾンのサブミッション・オブ・ザ・ナイト獲得6度はUFC最多記録だ。そんなアグレッシブな試合を続けるからこそ、勝ちと負けを繰り返すことになっているのだが、だからこそファンやプロモーション首脳の支持が絶対的に高い。

対するヘルドはこれがオクタゴン2戦目。ベラトールから転じてきたポーランドの足関キングは、昨年5月のサンチェス戦で──そのイメージとは裏腹に時折りディエゴが見せる手堅い、相手の良さを消すファイトに持ち味を発揮できず判定負けを喫した。

それがUFCという頂の高さ。ヘルドはベラトールで動きの多い、見栄えのあるファイトを展開できたが、オクタゴンでは抑えつけられ、足関節を封じ込まれた。ローゾンはそんな場所で、10年に渡りアグレッシブな試合をし続けてきたわけだ。

そんなローゾンが相手だからこそ、ヘルドは持ち味を発揮できる。互いにウェルラウンダーだが、打撃とテイクダウンはローゾンが上だ。しかし、ローゾンは打撃に拘ることなく、打から倒して極めるという総合格闘技の香りを残すファイトを信条としている。

ヘルドとしては一枚落ちるとストライキングとレスリングを経て、互角以上に戦える見込みのある寝技にローゾンが持ち込んでくれるわけだ。しかも、積極的に極めを狙ってポジションを展開してくるのだから、極めるチャンスも広がる。

ローゾンはMetamoris、ヘルドはPolarisに参戦経験があり、それぞれが敗れたもののディロン・ダニス、ゲイリー・トノンという専門家に果敢に挑むだけのグラップリング・スキルを持っている。打高寝低化が急激に進むUFCで異質のサブミッションMMAが展開されるか、期待の一番だ。

■UFN103対戦カード

<フェザー級/5分5R>
ジャイー・ロドリゲス(メキシコ/10位)
BJ・ペン(米国)

<ライト級/5分3R>
ジョー・ローゾン(米国)
マーチン・ヘルド(ポーランド)

<ウェルター級/5分3R>
コート・マクギー(米国)
ベン・サンダース(米国)

<フライ級/5分3R>
ジョン・モラガ(米国/8位)
セルジオ・ペティス(米国/15位)

<バンタム級/5分3R>
フランキー・サエンツ(米国)
アウグスト・メンデス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク(ロシア)
ビクトー・ペスタ(チェコ)

<ライト級/5分3R>
アレックス・ホワイト(米国)
トニー・マーチン(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ジョスリン・ライバーガー(米国)
ニーナ・アンサロフ(米国)

<ライト級/5分3R>
デヴィン・パウエル(米国)
ドラッカー・クローズ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ウォルト・ハリス(米国)
チェイス・シャーマン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヨアキム・クリステンセン(デンマーク)
ボヤン・ミハイロビッチ(セルビア)

<ヘビー級/5分3R>
ドミトリー・スモリャコフ(ロシア)
シリル・アスケア(フランス)

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