【UFN102】我慢の展開が続いたルイスが、マウントパンチで一気に勝負を決める
<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス(米国/10位)
Def.4R3分42秒by TKO
シャミル・アブドゥラヒモフ(ロシア/15位)
距離を取るアブドゥラヒモフ。右、続いて左に回り、ジリジリと回りルイスの左ハイに組み付いてテイクダウンを奪う。サイドを取ったアブドゥラヒモフはアメリカーナへ。体を起こして起き上がったルイスは、後方から殴らながらもケージに移動して胸を合わせる。ケージを押し込まれた状態が続くルイスは、右エルボーを当てる。アブドゥラヒモフは離れて、ルイスのアッパーに組みへ。直後に離れたアブドゥラヒモフは距離を取って組み狙いという展開を続ける。
ルイスは右を振るって自ら組み付くが、逆にケージに押し込まれる。細かいヒザを見せたアブドゥラヒモフが、ここも間合いを取り直す。右ローをキャッチされたルイスは、ケージに押し込まれつつ右フックを被弾。そのまま背中をマットにつけたルイスは、ガードを強いられたまま初回を戦い終え、ラウンドを失った。
2R、即組み合った両者。アブドゥラヒモフがルイスをケージに押し込む。ブレイク後、ルイスが右フックを振っていくが、ここもアブドゥラヒモフが組んでケージへ。離れたアブドゥラヒモフ、ルイスは左の蹴りでバランスを崩す。と、右ミドルをキャッチして右を入れたアブドゥラヒモフはダウンとも取れるテイクダウンを奪う。
ルイスはヒザ十字から外ヒールへ。足を抜いたアブドゥラヒモフのシングルにパンチを入れるルイスだが、ここも倒されて背中をマットにつけさせられラウンド終了を迎えた。
3R、変わらず距離を取るアブドゥラヒモフ。距離を詰めたルイスがアッパーを打っていくも、スピードに欠ける。アブドゥラヒモフはサークリングを続け、そこからワンツー。パンチは組みへの布石だろう。その前進にアッパーを合わせたルイスが、距離が詰まると自分から組んでドライブも切られる。非常に動きが雑になってきたルイスは左右のフックを空振りし、ダックアンダーからダブルレッグを合わされ倒される。
サイドからの腕関節から、アブドゥラヒモフは自らガードのなかに戻っていく。残り1分でブレイクが命じられ、試合がスタンドに戻る。踏み込めず、手打ちの大きなフックを振り回すルイス。回るアブドゥラヒモフに対し、レフェリーが注意を与える。終盤に細かいフックを連打したルイスだが、ダメージを与えることはできなかった。
4R、追い足のスピードが上がったルイスだったが、左ハイをキャッチされテイクダウン、バックを許す。胸を合わせて、ケージにアブドゥラヒモフを押し込んだルイスだが、体を入れ替えつつアブドゥラヒモフが離れる。右フックから組んだアブドゥラヒモフを突き放し、右フック、右アッパーを入れたルイスはここも組みに移行し、ケージを背負う。
打撃戦を避けたい対戦相手にとって、戦いやすい状況を提供するルイスは、離れてテイクダウンを狙ったアブドゥラヒモフをスプロールして首相撲からヒザ蹴り。と、パンチから組んだルイスが初めてテイクダウンに成功する。思い切り右のパウンドを連打するルイスは、ベタッと背中をマットにつけたアブドゥラヒモフからマウントを奪う。
左右のパンチをリズミカルに落とすルイス、レフェリーが試合を止めて我慢を試合を一気に勝利に持ち込んだ。