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【UFC203】遂にユライアがタイトル戦以外で敗れる。ジミー・リベラがフルマークで判定勝ち

<バンタム級/5分3R>
ジミー・リベラ(米国/12位)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ユライア・フェイバー(米国/2位)

ユライアがまず左ロー。続いて前進すると、リベラは右足をキャッチしていく。体を捻って足を抜いたユライアはリベラのローにテイクダウンを合わせるが、ここはすぐに離れる。ユライアの前進に右を打ち込んだリベラ、この一発はユライアには見えていなかったか。ステップと同時にリベラのパンチに対し、ユライアがどのように慣れるか。そのユライアが前に出てくるカンターのパンチを繰り出すリベラに対し、ユライアが間合いを外す。

リベラの左ジャブ、ワンツーをかわしたユライアがプレッシャーを強める。しかし、続く前進にも右を合わされてしまう。ローのタイミングも良いリベラは自ら前に出てワンツーも、当たりは浅かった。

2R、カウンターのカウンターを狙え、ステップバックはダメだ。前へ──という指示を受けたユライア。そのユライアの左ハイの打ち終わりに右ローを入れたリベラ。続くユライアのローが急所に入り、試合が中断する。またも左に左を合わされるユライアは、下がらないよう左ジャブを繰り出すが……右を当てれそうになる。リベは左ジャブを伸ばし、蹴りに右から左フックを打ち込む。

継続してパンチを当てるリベラの右ローでユライアは尻餅をつき、サウスポーに構えるシーンも。右を2発入れたリベラが右ローを引き続き蹴り込む。さらにローを蹴られるユライアは、パンチを当てることができない展開が続く。ユライアはローで体が揺れ、下がるとリベラが右フック。ダックアンダーでかわしたユライアだったが、右フックを被弾し、ローを蹴られる。ユライアは組みからヒザを狙うも、これも効果はない。最後に右を打ったが、直後に左を返されたユライアはこのラウンドを確実に失った。

最終回、「サウスポーはダメだ。オーソでいけ」とはっぱを賭けられたユライアは左右のフックが非常に大きくなってしまう。パンチから素早く離れてなお、追ってきたリベラにローを蹴られるなどユライアは厳しい展開が続く。右ローのキャッチにしも失敗し、左を被弾。そして、右のオーバーハンドは空振りになり、続く右に左ローで前足を払われ手をマットに着く。

と、ユライアは左の掌底を入れるもリベラが『アイポーク』を連呼して試合は中断する。ドクターチャック後、試合再開に応じたリベラはユライアの前蹴りに踏み込んだ、ショートのパンチを連続で入れる。左のインサイドローを見せるようなリベラは左ミドルハイ、ユライアは残り2分を切って前に出るプレッシャーを強める。

ここでユライアは右を入れ、またも左の掌底は放つ。リベラはリズムを狂わせたか、右が空振りになり、左ミドルも掴まれそうに。と、リベラは右ストレートから左をヒット。ユライアは左を当てるが、軸が乱れ威力は望めない。右オーバーハンドが空振りになったユライア、タイムアップとともにミラーはブーイングを送るファンに『右目が見えないんだ』とアピールした。

1Rは微妙、2Rと3Rはリベラと見るのが妥当だが……、とリベラがフルマークで判定勝ち。ついにユライアがタイトル戦以外で敗北を喫することとなった。「ユライア・フェイバーを見て、僕は育ったんだ。この試合の機会を与えてくれて、ありがとう。最後の3分は右目が見えなかったんだ。今も見えない。ありがとう、クリーブランド。君たちは本当に素晴らしい。3Rはファンの喜ぶ試合ができなかったけど、言い訳はしないよ」と殊勲の星、あるいは時の流れを感じさせる勝利を挙げたリベラは語った。


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