【UFN31】元レス五輪キューバ代表ロメロ、TKOでUFC2連勝
<ミドル級/5分3R>
ヨエル・ロメロ(キューバ)
Def.3R1分39秒 by TKO
ホニー・マルクス(ブラジル)
マルクスが右ローキックを放ち、ロメロが左ローを返す。マルクスは続いて右ミドルへ。左のガードをしっかりと取るロメロは、ここで蹴り足をキャッチされテイクダウンを奪われる。体を捩じり、立ち上がったロメロが左ストレートをヒット。蹴りでバランスを崩す場面も見られたが、抑え込まれることなく立ち上がり左ストレートを狙う。パンチを掻い潜ったマルクスが、インサイドトリップでテイクダウンを奪う。ハーフからキムラを仕掛けると、そのクラッチを支点にするようにブリッジしてロメロが立ち上がる。
左ストリートを被弾するマルクス、右ミドルを返すが、相当なプレッシャーに晒されているようで肩で息をする。ロメロのテイクダウン狙いを切ったマルクスだが、直後に左を受け1Rが終了した。2R、引き続き左ストレートを打ち込むロメロ。マルクスはパンチを返してバランスが崩れる。ロメロは体を沈めて左ストレートを繰り出し、近距離ではヒザ蹴り、首相撲からの崩しでテイクダウンを奪うが、スタンドで待ち受ける。
パンチはほぼ左一本だが、ジャブを制され大振りの右しか振るうことができないマルクスは、左ストレートでなく左ミドルを受けて引き込むようにダウンする。ここでも寝技に移行しないロメロ、レフェリーのブレイクが掛かりマルクスがスタンドへ戻る。飛びヒザから右ミドル、意を決したように前に出るマルクスは右をヒットさせ前進を続ける。さらに右ミドルを放つマルクスは、左ストレートを受けても右を返していく。ラウンド終了間際の右でロメロの動きを止めたマルクスは追い込まれてから強さを見せた。
3R、2R終盤の勢いを続けて右を振りながら前に出るマルクスは、テイクダウン狙いが引き込んでしまう。立ち上がった直後の攻防で、ロメロがアイピック。再開後、左ストレートを打ち込みラッシュを掛ける。スタミナを考慮してか、連打を続けず間を置くロメロに対し、マルクスは右ミドルから右ストレートを見せるが、ダメージを与えることはできない。
ボディとのコンビネーションで前に出たロメロが左ストレートを打ち込むと、マルクスは後方にダウン。追撃のパウンドを落すところでレフェリーが試合をストップし、シカゴ五輪レスリング・キューバ代表ロメロがUFC2連勝を果たした。