【UFC200】ガステラムがペース緩めず、元世界王者ヘンドリックス越え達成
<171.25ポンド契約/5分3R>
ケルヴィン・ガステラム(米国/12位)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ジョニー・ヘンドリックス(米国/6位)
計量ミスしたヘンドリックス。軽く右ハイをみせたガステラムが、右ジャブを軽快に繰り出す。さらに左ストレートにつなげると、ヘンドリックスは左ローを返す。ガステラムは左ストレートをヒットさせ、左ローへ。往年の圧力が感じられないヘンドリックスに左右のローを蹴り込んでいくガステラム。さらに左ストレートを打ち込むなど、序盤からガステラムが打撃でリードする。
ヘンドリックスが左フックをショートで打つが、直後にワンツーから左ストレートを被弾。ワンツーを3度連続で決めたガステラム。右がジャブからフックに変り、一層力のこもったパンチでヘンドリックスに襲い掛かる。残り100秒で組みに行ったヘンドリックス、ガステラムは体を入れ替えつつ離れる。ヘンドリックスが左を決め、体を振ってもう一発。ガステラムはワンツーを2度、ヘンドリックスも左フックを打ち返したが、初回を失った。
2R、左を空振りしたヘンドリックスに右ジャブを伸ばすガステラムが、続いて左に右を合わせる。ヘンドリックスは左フックとローで前に出るなど、初回より積極的に前に出る。ここでガステラムの左ミドルをキャッチしたヘンドリックスはケージにガステラムを押し込み、ダブルレッグで尻餅をつかせると、足首をコントロールしてバックに回る。
ガステラムは胸を合わせて離れ左ジャブ、左アッパーをケージを背負ったヘンドリックスに見舞っていく。組んだヘンドリックスは離れ際に左アッパー、さらに下がったガステラムにワンツーを伸ばす。ガステラムは踏み込んで左ストレート、スピニングバックキックとペースを譲らない。ヘンドリックスは組みつくが、テイクダウンは奪えずワンツーをまたも受けてしまう。
ケージにヘンドリックスを追い込んで左フック、エルボーを決めたガステラムは組みを交えて前に出る。右ボディを決めて、ロングフックを振るうガステラム。残り10秒の合図後、左フックを振るったヘンドリックスだが、空振りに終わった。
最終回、ワンツーから前に出るガステラム。左フックを返すヘンドリックスだが、息が乱れているか。パンチをこねるようになってきたヘンドリックスに対し、ガステラムが左ロー。足が前に出ないハンドリックスのパンチは手打ちに。ガステラムが右ジャブから左ストレート、右ボディを入れる。ヘンドリックスも左ボディを2発返し、バックブローを繰り出す。ガステラムは右ジャブ、右ローを入れペースを緩めない。
残り100秒、ガステラムの左に組みついたヘンドリックスがパンチを入れてケージに押し込み、尻餅をつかせる。ケージを背負って立ち上がったガステラムはヘンドリックスの背中にエルボーを落とす。離れても即、組みついていくヘンドリックス。するとガステラムが残り30秒で逆に組み、ボディにヒザを入れる。この拍子にバランスを崩したガステラムだが、立ち上がるパンチのラッシュを掛ける。
何とか踏みとどまって拳を振るうヘンドリックスだったが、劣性の印象は拭えないままタイムアップを迎えた。結果、TUF17ウィナーが元世界ミドル級王者を3‐0で下した。