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【UFC166】カフマンが勢い&精度で上回るも、気の毒な判定に

2013.10.20

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカ・アイ(米国)
Def.2-1: 29-28, 28-29, 29-28
サラ・カフマン(カナダ/2位)

左ジャブを伸ばすアイ、右を返すカフマン。小刻みのステップ、頭を動かすアイが左を打ち込む。カフマンも左ローから右を狙う。組み合いのなでアイがエルボー、カフマンは首相撲からヒザを繰り出す。距離ができた両者、アイの左ジャブがカフマンを捉える。右を振りながら距離を詰めたカフマン、アイが組んでケージに押し込んでいく。

カフマンは首相撲からヒザを入れると、右2発にアイが固まる。すぐに距離を取り直したアイは近距離でショートアッパーを狙うも、カフマンも右をすぐに返す。ケージにカフマンを押し込んでエルボーから右をヒットして距離をとりなおすアイ。カフマンの左から右を届かせる。残り1分を切り、接近戦から距離ができるとカフマンが左ジャブから右をヒットする。一進一退の攻防、力強さを見せたのはカフマンだった。

2R、カフマンの右を受けたアイが距離を取り直すが、ジャブに右を再び合わされる。首相撲からヒザを受け、離れ際もパンチを被弾するなどアイが厳しい局面に。カフマンはローから右、さらに左を被せる。カフマンの右を受けて動きが止りながらも、接近戦で打ち負けないアイ。カフマンは左ジャブをダブルで見せて距離を詰めると、アイの反応に合せて右ストレートをカウンターで伸ばす。

右を重ねて受けたアイは組みついて呼吸を整える。左目尻をカットしているカフマンだが、攻勢は続く。アイをケージに押し込んで腿にヒザを突きつけるカフマンは、距離ができるとアイの左フックを被弾する。それでも前に出る姿勢を見せるカフマンがプレッシャーを与え続けた。

最終回、アイの左ローにカフマンが右を合わせて、組んでボディをヒザに突き上げる。打撃一辺倒の試合は、カウフマンがさらに右の精度を上げる。首相撲にも右を連打したカフマンに対し、ついにアイが気圧されたような表情を見せる。それでも左ミドルを蹴りこんだアイだが、カフマンにケージに押し込まれ、ヒジを受けそうになる。残り90秒、右ストレートでついに腰が落ちたアイにヒザからラッシュを掛けるカフマン。アイが何とかケージに押し込んでいくが距離を取り直したカフマンが左ワキをとって、勢いのある右を連打する。最後までアイはカフマンのプレッシャーに抗い続けたが、その壁を突き破ることはできなかった。

勢いだけでなく精度でアイを上回ったカフマン。しかし、信じられないことにジャッジはスプリット判定でアイを勝者に。試合の振り返り映像も、アイ優勢のシーンを流したが、カフマンが優勢なシーンはもっと簡単に見つかったはず。何とも気の毒なカフマンだ。

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