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【UFN29】ストップにBoo!も、敗者サントスの目は虚ろ

2013.10.10

<フライ級/5分3R>
クリス・カリアソ(米国/8位)
Def.2R4分31秒 by TKO
イリアーディ・サントス(ブラジル)

ジリジリと距離を詰めるサントスに対し、サウスポーのカリアソが左ミドルを2発見せる。サントスも右ハイとロー、前蹴りを繰り出すと、引き続きカリアソは左ミドルを続ける。ミドルの応酬が続くと、カリアソは左ストレートから右ミドルへ。サントスは左ミドルをブロックで受けるシーンが多い。と、カリアソが組みつくがサントスは小外刈りからテイクダウンへ。

立ち上り際にパウンドを顔面に落とし、トップをキープするとバックに回り込んだサントスだが、前方に振り落されそうになる。サントスは腕十字にスイッチするも、カリアソが腕を引抜き立ち上がる。やや疲弊した表情を浮かべたカリアソに対し、サントスは前蹴り、アッパーと攻勢に出る。カリアソも蹴りを繰り出し、ワンツーに繋げるがサントスの勢いが上回る。残り30秒、ケージ際でダブルレッグでテイクダウンを奪ったサントスが初回を取った。

2R、ジャブからロー、ショートのコンビネーションと回転数の速い攻撃を見せるカリアソ。振りが大きく、疲れが見えるサントスは右フックを受け動きが止る。ヒザから前に出るサントスだが、初回のような勢いはない。ケージを背にしたサントス、カリアソは右アッパーからストレートを決めると、サントスはテイクダウン狙いから引き込んで潜ろうとする。エルボーから鉄槌を落とすカリアソ、立ち上がったサントスは足を止めての打ち合いを挑むも、右アッパーや左ストレートを受けて組みつきにいく。

距離を取ったカリアソは、左ミドルから左ハイ、さらに左ストレートと攻め込む。ハイをブロックしながらもふらつくサントスは、左ヒザから右ストレートを受けケージ際に動きが止る。カリアソのラッシュにレフェリーが割って入り試合をストップ、ブラジルのファンはブーイングを送ったが、カットで流血し顔面を腫らしたサントスの目は虚ろだった。

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