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【Bellator101】新ステップ戦術は不発、クレメンティ初戦敗退に

2013.09.28

<シーズン9ライト級T準々決勝/5分3R>
ヒカルド・チルローニ(ブラジル)
Def.3-0:30-26, 30-27, 30-27
リッチ・クレメンティ(米国)

打撃の間合いで様子見が続くなか、クレメンティのローにチルローニが左フックを合わせる。クレメンティはヒザやスピニングバックキックを見せるが、攻撃が軽い。クレメンティの右にチルローニがスリップダウン。すぐに立ち上がると、クレメンティはサイドキックで距離を取る。右フックを入れたクレメンティは、気がつけば右目尻をカットしている。スピードのない変則的な蹴りを繰り返すクレメンティに対し、チルローニもペースをつかめず、距離を詰めることができない。

距離をとり、飛びこんではフェイントやローを入れたと思えば、パンチで前進して距離を取り直す。スタイルを一新したクレメンティが、ポイントはともかく初回を戦い切った。2R、チルローニが前に出てきたクレメンティにヒザを入れる。さらにローにワンツーを合わせ、左フックを打ち込む。距離を取り直したクレメンティに対し、チルローニは右フック、ヒザと前に出ることで戦局を打開してきた。

左へ回るクレメンティを右ハイで追いかけるチルローニ。クレメンティはサイドキックを見せるも、パンチになると構えが元に戻るので見究めは難しくない。離れながらチルローニは左フックを入れ、さらに追いかけて左をヒットさせる。クレメンティのジャブにヒザを合わせ、踏み込んでワンツーを打ち込んだチルローニは、クレメンティのテイクダウン狙いを切る。左フックから右アッパーを受けたクレメンティだが、ガードを下げて挑発する。左をヒットさせたクレメンティが、ラウンド終了間際に組んでバックに回るが、胸を合わせたチルローニがテイクダウンを仕掛けたところでタイムアップに。

最終回、接近戦で頭が当たった両者。直後にクレメンティのスピングバックフィストがチルローニの顔面を捉える。ミドルから組みついたチルローニだが、クレメンティが体を入れ替えてケージに押し込む。チルローニはケージを背にしながら、大内刈りでテイクダウンに成功する。両手でチルローニの右手首を掴むという変わったガードを見せたクレメンティが、ケージ際に移動し立ち上がろうとする。

チルローニが体を起こしてパウンド&鉄槌を落すと、ケージを蹴って後方回転したクレメンティが足関節へ。足を抜いたチルローニにシングルレッグを仕掛けたクレメンティ。最後はスタンドの打撃戦で試合を締めくくったが、ジャッジはクレメンティの戦術を支持せず、フルマークの判定でチルローニがトーナメント準決勝進出を決めた。

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